もう、自由に生きて ページ26
なんで
凜紗と琉音が
ここまで涙を流さなければいけないんだ
なんでここまで…不幸にならなければならない?
何もしていないのに
普通に生きてきただけなのに
この世界は理不尽だ
不公平だ
いつか…琉音にも凜紗にも
幸せと言える日が来たらどんなにいいだろう
凜紗「ん〜…」
カルマ「起きちゃった?」
凜紗「かりゅま…」
カルマ「おう」
凜紗「カールーマ…」
カルマ「おう」
凜紗「兄さん…手…」
カルマ「ずっと握ってた、(渡す)ほい、暖かくしろよ?」
凜紗「ありがとう(飲む)美味しい〜
ずっと…握ってた?…」
カルマ「凜紗、もう解放されていいんだ」
凜紗「っ…」
カルマ「もう、自由に生きろ
凜紗の夢は俺達が誰にも邪魔なんかさせない!」
凜紗「カルマ…」
カルマ「凜紗…もう、苦しまなくっていいんだ(ギュッ)
もう…縛られなくていい…琉音も凜紗も
幸せになっていい」
凜紗「私…達…が幸せ…」
カルマ「(撫で)」
凜紗「ごめんなさい…ごめんなさい…」
カルマ「ううん」
琉音「凜紗…起きたんだ」
凜紗「兄さん」
琉音「おはよ〜ニコッ」
カルマ「まだ夜中だけどな笑」
琉音「僕いつもこの時間に起きてるもん〜」
凜紗「あ、私も」
カルマ「お前らっ笑」
琉音「カルマは?今、官僚目指してんでしょ」
カルマ「おう、明後日試験」
琉音「ちょちょ!やばいじゃん!!」
凜紗「あ、帰るね!!」
カルマ「待つ!お前らなあ!!すぐ帰ろうとすんな!!全くw」
凜紗「え、でも…」
カルマ「凜紗、琉音、しばらくいたら?ここに」
琉音「試験明後日じゃないの!?」
カルマ「いいの〜余裕だし」
凜紗「…」
カルマ「そんな顔すんなってww」
凜紗「だって〜」
「ピンポーン」
カルマ「は?こんな時間に?」
「ピンポーン、ピンポーン」
カルマ「…凜紗、琉音、俺の部屋から出るなよ
俺が合図するまで、いいな?」
琉音「っ…!!…うん」
カルマ「はい〜」
琉音Side
幸せは1秒たりとも
続かないそんなこと…とっくの昔に知っていたのに
なぜ忘れていたのだろう
幸せなど続かないとういことを
僕達にないということを
凜紗Side
怖い…その感情しか浮かばなくなってしまった
また…前みたいに…なってしまうの?
《琉音?そんな子いたかしら?》
いやだ…やっと…やっと…見つけれたのに…
もう二度とあっちには戻りたくないよ
助けて…
怖いよ…
どうしてすぐに壊れてしまうの?
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作者名:茅野雪 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HamadaFuka1/
作成日時:2019年6月23日 18時