凜沙の気持ち…… 最終的に選ぶ道とは…… ページ16
凜沙side
兄さんが家を出てってから
何日が過ぎた
あの日家に帰ったら
母さんが血眼になって泣いていた
なんであんなことを言ってしまったんだろうって
どうしてこんなことしかできないのって
私は訳が分からなかった
母さんにどうしたのって聞いたら
兄さんに酷いことを言ったって言った
分かんないよ…
母さんも父さんも…そして私も…
何もわかんなくなった
その日父さんが家に帰ってきて
母さんと父さんは喧嘩した
私たち双子のことで
2階まで聞こえてた
1人で震えてた
怖かった
私の片割れが居ないことが
兄さんがいなくなってしまったことが
それしか考えられなくなって
気づいた時はもう朝だった
下に降りたら
すごい状態だった
酒の瓶や缶がたくさん転がってて
いろんな壁に傷があった
父さんはこういった
《お前や流音がいるからこうなったんだ》
致命的だった
母さんも
《あなた達を産まなければっ!!》
そんなことを言ってた
どうして?
私も兄さんも
あなた達のために尽くしてきたのに
私は父さんの言う通り、上に立った
兄さんは父さんの言う通り、下になった
なんでそんなこと言われなきゃ…
あれ?私兄さんとおなじ気持ちになってる?
そう思った
そして、雨の日、カルマが流音の所に行くことを知ってたから
外で待ってた カルマが来た
カルマの名前を呼んだ、否定される
だけど呼んだ何度もよんだ懺悔の意味をこめて
そしたらカルマは
頑張ったって言ってくれた
どうしてこんなにカルマといると、癒されるんだろ
泣いたたくさん泣いた
朝起きたら
カルマの家だった
ずっとそばにいてくれた
流音に会いたい
流音に謝りたい
たとえ許されなくても
カルマ、流音
こんな私でごめんね
親に直ぐに支配されちゃう弱い私でごめんね
ほんとにごめんね
ありがとうカルマ
もう私は大丈夫
もう僕は大丈夫
だってこの世界には
二人しかいないんだから
私と
僕と
兄さん
凜沙
もう私の
僕の
邪魔をする奴はいない
自分たちの道を進んでいく
そう決めたから
偽りの笑顔を載せて
また僕は
また私は
生きていく
”親に支配され続けながら”
生きていく
だってこの道しか選べないのだから
さようなら
愛しい
愛しい
カルマ
もうきっと会うことは無いよ
大好きでした
大好きだった
さようなら
赤羽カルマ
カルマの爆発 そして……→←偽りの笑顔、それは 悲しみの表れだった
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作者名:茅野雪 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HamadaFuka1/
作成日時:2019年6月23日 18時