9,「団子」 ページ9
と、いうか……人間って驚きすぎると冷静になるって本当だったんだね。冷静になったんだけど私。
銀時「そういう所は事務所通してもらわないとサンライズ!!!」
『銀時君銀時君』
銀時「あ!?」
なんとかその冷静さで慌てて叫びまくる銀時君に話しかけた。こういう時こそクールダウンだよクールダウン。
焦りこそ最大のトラップって誰か言ってたもん。そうだよ焦らない焦らない焦らない。
『おかしくないかい??墓や周りの木…この風景。画面越しでも何でもなく“目の前”、だよ?』
銀時「あ?目の前がどうかしたって……………………アレ?」
あ、やっと気付いたっぽい?
銀時「アレ…さっきまで俺、劇場に居たよな?」
『……そうなんだよね。』
辺りに響く蝉の声。
ザワザワと風で揺れる木々の葉の音。
周りにただずむ沢山の墓石。
______まるで私達が居るのは墓地の様で。
『……瞬間移動した???』
銀時「え何で??」
『知らね。映画泥棒のカメラの中には転送機能まで着いてたとか?』
どういう事だろう。風景だけ見ると全く知らない場所……いや、違うな。
映画泥棒のカメラの中……さっき見た。映像で。
(……と、なると。信じられないけど…)
『もしかして……あの映画泥棒のカメラの中に…入り込んじゃった、とか?』
………それしか、ない。本心を言えば信じられない。全くもって信じられないけどそれしかこの状況を説明できないのだ。
あの映画泥棒がそういうカラクリだったと言うしか説明できないのである。
銀時「……い、いいいいやいやいや!いやいやいや!いやいやいやいやいやいやいや!」
何回いやいや言うんだよ。
銀時「そ、そんな訳なァいじゃーん!アレだよアレ!3D映画!最近の3D技術の発展には目覚ましい物があるからさァ!!」
『……はぁ…』
必死に自分に言い訳をして冷や汗を流す銀時君に思わず溜息を着いてしまう。
銀時「そッ、それにしても凄い迫力だなーー!!凄い臨場感って言うの!?」
…………痛々しい、痛々しいよ……。
銀時「団子なんてほら!食べられそうなくらいリアルでー……」
『!』
すると、不意に銀時君は傍にあった自分の墓の墓前にあった団子を掴み…食べてしまった。
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夢花(プロフ) - 実珠さん» naluhodone☆wakaruwa☆ (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» そうなのよ……銀魂男子は絶対そういうの大切にすると思うのよ…… (2021年5月9日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - てか、夢主ちゃん死してなお愛されてるのね…ぐへへへへ←は? (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 実珠さん» おk!暇やったら見るわ!呪術廻◯戦といい銀魂といい…ネトフリでみなきゃいけないのが増えてきたぜ☆嬉しいけどね☆ (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» あ、でも夢主が真選組だからちょっと意味分かんないかも。これもネトフリでやっとるで。銀魂完結編、って調べれば出てくると思う (2021年5月9日 18時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年1月6日 14時