【銀魂】空から女の子が降ってきました。【劇場版】

14,「時間泥棒」 ページ14

時間泥棒の話を要約すると、つまりこの世界は私達が先程まで居た世界の“五年後”の姿らしい。






＜これが…いずれ貴方方が辿る“未来の姿”です＞



『この光景が……この瓦礫の山である滅亡寸前のこの状態が、五年後の…かぶき町だと言うのかい？』






…………信じられない。


そんな気持ちで映画…いや、時間泥棒を見るが、彼はただ頷くだけだった。






＜そして＞



「『？』」






この世界が五年後の江戸だと言うだけでも驚きなのに、更に時間泥棒は言葉を続ける。















この言葉には私はあまり、驚かなかった。私は。
だが＿＿＿その言葉を聞いた瞬間空気が凍りついた。



…………特に銀時君の。








＿＿＿＿＿＿ガッ、








『！』



銀時「どういう事だ！！！死ぬ？Aが？…ッ説明しろ！！」






銀時君が時間泥棒の襟を掴んで怒鳴った。額には青筋が浮かんでいる。


……ヤバイガチ切れしてる。止めないとヤバイ。






『ま、待ちたまえ銀時君！墓地に私達二人の墓があっただろう？それは私達二人ともが死んだって事じゃないか。今更焦ることでもないさ』



＜いいえ、結果から言いますと銀時様の方は死んでいません。A様はもう死んでしまいましたが…＞



『え』






えなんか更に爆弾落とされたんだけど。






＜銀時様は、正しくは生死不明…行方不明となっているのです……だから墓が立てられている。＞



『え、あ、そういう事ね？じゃあ今この世界に五年後の銀時くんはまだどこかに居るんだ』



＜はい。けれどA様は完全に死亡してしまったのです…原因は私の口からは言えませんが。そしてそれを貴方方の仲間も目撃している＞



銀時「『？！』」






実際に口に出されると生々しい。
私は五年後…仲間達に看取られて死ぬ？らしい。




＿＿＿＿＿＿考えた事も無かった。あれだけ自 殺をしても死ねなかったこの体、運に恵まれている物だと思っていたから。


まァ父の一件から自 殺はしなくなったがそこまで生に執着がある訳でもないし。






『あは、私皆に看取られるんだ。うれしー』



銀時「そこじゃねーだろ！！！どうすんだ、このままじゃお前…」



『ん、悲しんでくれているのかい？嬉しいねェ』



銀時「ッ、」



『………。』






銀時君がぐっ、と唇を噛みしめる。周りは重苦しい沈黙。何だかしんみりして来ちゃったな。












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