1ヶ月半の家庭教師《JW赤×緑》 (ページ32)

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誰かの温もりページ32

女子たちから逃げるように、
流星さんの車に乗って少し離れたカフェへ。

「ほんまびっくりしましたよ、急に来るなんて」

「ごめんな、サプライズやで(笑)」

「意外とそゆことする人ですか、(笑)」

「、、、ま、俺が来たのはちゃんと理由があんねん」

真剣な顔。

イケメンやなぁ、なんて呑気に見入ってしまった。

「ズバリ聞くで、しげとなんかあった？」

「え、、、」

「お節介やけど気にさせて。
しげが最近元気ないねん。」

「そう、なんですか？」

「なんか、、、笑顔に覇気がないっちゅーか、
ヘラヘラはしてんねんけど芯がないっちゅーか、
そんな感じやねん。
元気ないなぁって思って本人に聞くんやけどさ、
大丈夫しか言わんし、、、」

大毅に元気がない。

それは俺も心配になる。

でも連絡もあまり取れてないことを思うと
俺からも何も言えない。

、、、俺は、流星さん以上に大毅の近況を知らない。

全部話してみることにした。

「実は、大毅となかなか連絡取れてないんです。
いや、取れてないことないんですけど、
全然会えてなくて俺も寂しくて、、、。
でも忙しかったら会いたいなんて言うたら迷惑やし、
俺も勉強せなあかんし、
大毅も頑張ってるなら俺も頑張らな、、、」

「、、、そっか」

そっと頭に乗せられた大きな手。

誰かの温もりに触れたのが久しぶりで、
やけに泣けて仕方なかった。