ちぐはぐな[リズム]は歌い手様に好かれました。Part4! (ページ9)

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136.正論をぶちかます。ページ9

蜂蜜side

キーンコーンカーンコーン

4限目の終わりを知らせるチャイムがなりお腹は空いているが、取り敢えず優衣と理事長室まで行く

コンコンッ

『失礼します』

ドアを開け、優衣が入ると閉めて45度上半身を傾けて礼をする

「月弥…と、砂川さんか。今日はどうした？」

キャ「はい。今日ここに来たのは、12月に行われるとあるライブについてです」

『ニコニコが主催なのですが、そのライブに私達へ出演依頼が来ているんです』

そう言うと、お祖父様の眉がピクッと動いた

「ほう、、、それで？」

────どこか冷たい

『この学園の校則では、人前に出る行動、ライブであったりテレビ出演であったりは、理事長にその申請をして許可を貰う事となっています。なので、ライブ出演の許可を頂きに来ました』

そうお祖父様を見据えて言うと、沈黙が訪れる

「────────────」

『は────?』

キャ「え、、、」

思わず絶句する私達にお祖父様が言ったのは

·

·

·

「月弥、それは許可できない」

キャ「っ、なんでですか！？」

『優衣っ、、、』

私より先に、優衣が言葉を発した

キャ「月弥はニコ動でもyoutubeでもトップクラスの歌い手です。そんな月弥に、ライブの依頼が来ること位理事長も分かっていましたよね？家出して、歌い手を続ける事は許してくれたのにそれは可笑しいのではないですか？」

優衣の言葉を黙って聞いていたお祖父様が口を開く

「あくまで、動画投稿というのは趣味の領域だろう。だが、ライブとなるともはや趣味とは言えまい。ライブに出てしまえば、事務所との契約もある。ただの一学生としては、もう過ごせない」

なにより危険な事に巻き込まれるかも知れない、知らない人から恨まれもするんだ、と続けられる

「月弥、お前にその覚悟があるのか？」

────正論だ。何も言い返せない

唇を噛み締めて、俯く

長い沈黙の後

『───私が、甘かったです』

キャ「月弥、、、?」

不審がる優衣を横目に、顔を上げる

「でもっ((ﾊﾞﾝｯｯ「ちょ96ちゃん翔太君何してんの！？」「だってさっきからノックしても返事無かったし」」

ゆっくりと、怒りを込めた笑顔で振り向く

キャ「うわ、おこだ···」

そこには、シェアハウスメンバーが勢揃いしていた

『───話を、聞かせて貰おうか？』