185話 「照れ隠しにタックル」 ページ41
一郎のお陰で俺の鼓膜は無事を得たわけであるがしかし。
どうしてこうなった(二回目)。
「低能なにやってんだよ。ビビってんの？」
「び、ビビってねえっての！」
ソファに座る俺の目の前で目線を泳がせてオドオドしている二郎。三郎君はというと一郎に抱き着いている。おーおー、幸せそうだな二人とも。三郎君もあれだが、一郎も大したブラコン度合のようですね。まあ、そこはいいだろう。
『じ、二郎？……無理はすんなよ』
「む、無理じゃないってば……」
「童貞には無理だって。死んじゃっても知らないからね？」
「お前だってそうだろうが！！……あっ」
「はい流石は低能〜」
「三郎、いい加減にしろ。二郎も腹くくれ。A待ってるぞ」
『いや、待ってるわけでは……』
つか童貞なのか二郎。そんなにいい顔しといて。
あ、でもまだ高校生……こんな色っぽい顔してんのに学生なんだよなあ……あれ？俺ったら大丈夫かな。遠い目してしまう。
最近の高校生はほぼ脱童貞してんのかね……っはーーー、消えたい。
だが目の前の二郎、三郎君の情報によればそういうことらしい。
「うぅぅぅう……ごめん！」
『ッってェ！！』
兄弟揃ってタックルはやめろ。照れてるからってタックルはダメだ。
………ん？
『もしかして、三郎君もさっき照れてた？』
「えっ！！？……あ、その、いや……そんなことは。僕は二郎とは違いますからね」
「ふぅ〜ん、そーなのか三郎。兄ちゃんわからなかったぜ」
『へぇ〜、シャイなんですねえ三郎君は』
「『ほぉ〜ん』」
一郎と顔を見合わせてニヤァっと笑った。
流石に言い返す言葉がなかったようで一郎の胸板に顔を隠してしまった三郎君だが耳が真っ赤である。え、可愛い。
一方、俺にタックルをかましてからというもの動かない二郎。
『じーろ』
「ッ……」
呼びながら頭を撫でれば肩が跳ねた。俺の態勢からは二郎のつむじしか見えないんですけど。頭を撫でていないほうの手は二郎の背中に回してきゅっと力を入れた。
一回呼んだだけではこっち向いてくれなかったので……うし、もう一度呼んでみっか。
『じーろ、こっち向けって』
「………な、に？」
そろりと顔を上げた二郎。
俺の下から顔を真っ赤にして見上げてくる顔。恥ずかしさがキャパオーバーなのか綺麗なオッドアイは若干涙目だ。どうしていいのかわからず眉を寄せている表情はホントに迷子のワンコのようで………。
『っはーーー……可愛い』
「だろ？」
『ブラコンになるのも分かるわ』
186話 「この距離で喧嘩売られている」→←184話 「俺でもいいのならどうぞどうぞ………え？」
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マカロニ - 夢野さんとの絡みが凄く楽しみです。どのように知り合うのか…。これからも楽しみにしています。 (2019年5月6日 20時) (
レス) id: 9866c7f19c (このIDを非表示/違反報告)
蛇58(プロフ) - 推しってONE PIECEでの推しとかだと思った〜マジびっくり (2019年4月8日 23時) (レス) id: 0dda0db49d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ - バイオお好きなんですね……私も大好きです。母がガチ勢です。一章の泣けるぜとあうんから察してましたけどばいおおおお((作者さんと語りたいですアシュリーのぱんつとレオンの尊さとエイダ様の美しさについて。面白いです！！更新頑張ってください！ (2019年3月24日 0時) (レス) id: bd41a59bf6 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - こ、これからもお体に気をつけて頑張ってください！( *｀ω´) (2019年3月23日 22時) (レス) id: 15c63c8bdd (このIDを非表示/違反報告)
椿 - も、もう…しゅき、しゅきすぎる………！(語彙力の低下) (2019年3月23日 22時) (レス) id: 15c63c8bdd (このIDを非表示/違反報告)
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