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146話 「あっちのエージェントとこっちのエージェント」 ページ2

結局、もう一発ダイナマイトおじさんの攻撃をもらってゲームオーバーになってしまい、机に突っ伏す。ああ、ごめんよレオン。俺の操作が下手くそなばっかりに。あとこの世界線のアシュリーちゃんも。
そんなことを考えていれば理鶯が俺の手からコントローラーを取った。何事かと思えばコンティニューを押している。

『やんの?』
「いいか?」
『おう』

操作はわかるかと聞けば「見ていた」と返される。ああ、それで静かだったのか。画面と一緒に俺の押すボタンやらなにやらも見ていたのだろう。
コンティニューポイントで少し武器の切り替えやリロードを確認した理鶯はスムーズに進み始める。戦闘開始のムービーが始まって、敵が群がり始めたがすべて無視して突っ走る。

『戦わねえの?』
「Aがやっているのを見る限り、ここで撃ち合うのは得策ではないと思ってな」
『えー、言ってくれればいいじゃん』
「口を出すのは野暮だと判断した」

俺の正面で迷いなくボタンを操作している理鶯の両手。
相変わらず後ろから抱き着かれている状態だがまあいいだろう。いま立ったら操作の邪魔だろうし……つーか俺の後ろからでよくできるなお前。理鶯の視線の邪魔にならないように後頭部を理鶯の肩口に当てて寄り掛かる。

「木箱は撃って壊せるか?」
『ナイフでも大丈夫』
「ナイフは?」
『あー、L1』
「Thanks.」

ちゅ、と視線は画面のまま俺の耳の上あたりにキスをしてきた。
発音綺麗すぎて一瞬画面の中のエージェントが喋ったのかと思ったが、違うわこっちのエージェントだったわ。画面の中のエージェントはというと一生懸命木箱とか樽とか壊している。というか……そんな余裕なんですか?俺、ドタバタだったのに?

『すご……』
「存外難しいな。色々ともどかしい」
『自分の身体使うわけじゃないからね』

とか言いつつも順調に敵を蹴散らしていく理鶯。
海軍での賜物か、元来こういうゲームが得意なのかは知らないが、そんなにダメージを貰うこともなくサクサクとステージを突破してポーズ画面にしてからコントローラーを置いた。

『もういいのか?』
「楽しくて夢中になっていた、いい加減返したほうがいいだろう?」
『俺、人がやってるのを見るのも好きだから全然よかったのに』
「気を遣うな」

また俺の腹に腕を回してきたので俺がコントローラーを握った。
理鶯のお陰でショットガンの弾もハンドガンの弾も潤沢だ。これで敵を撃ちまくれるなとぺろりと唇を舐めた。

147話 「あの日のペナルティ」→←145話 「ダイナマイトおじさん」



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マカロニ - 夢野さんとの絡みが凄く楽しみです。どのように知り合うのか…。これからも楽しみにしています。 (2019年5月6日 20時) (レス) id: 9866c7f19c (このIDを非表示/違反報告)
蛇58(プロフ) - 推しってONE PIECEでの推しとかだと思った〜マジびっくり (2019年4月8日 23時) (レス) id: 0dda0db49d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ - バイオお好きなんですね……私も大好きです。母がガチ勢です。一章の泣けるぜとあうんから察してましたけどばいおおおお((作者さんと語りたいですアシュリーのぱんつとレオンの尊さとエイダ様の美しさについて。面白いです!!更新頑張ってください! (2019年3月24日 0時) (レス) id: bd41a59bf6 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - こ、これからもお体に気をつけて頑張ってください!( *`ω´) (2019年3月23日 22時) (レス) id: 15c63c8bdd (このIDを非表示/違反報告)
椿 - も、もう…しゅき、しゅきすぎる………!(語彙力の低下) (2019年3月23日 22時) (レス) id: 15c63c8bdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作戦隊長 | 作者ホームページ:tp://  
作成日時:2019年3月22日 22時

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