【黒子のバスケ】てんさい 2 (ページ4)

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48話ページ4

｢はいざーきくーん！！｣

｢るっせぇな、聞こえてるよばァか。｣

何の用だと、目線で訴えてくる目の前の友人

風貌、行動共に不良のそれだが話をしてみれば存外良い奴である(いや女絡みではフォローしようのないクズだが)。

「バスケ部やめた話ならしねーぞ。」

「それは幼馴染に聞くからいいよ。やめた理由云々じゃなくて自主退部したって話」

「してんじゃねーか……。」

だってあいつは都合のいいように話すから。

気になるじゃないか。

あれだけ殴られてもバスケ部を辞めずに続けていたプライドの塊のような男が辞めてしまうなんて。

「自主退部って噂が流れてるならそうなんだろ。あーはい、この話おしまーい。お前もさっさと戻れよ。俺といると変な目で見られるぜ、ルナチャン？」

そんなこと気にするかっての、ばぁーか。

「否定も肯定もせず、か。」

男バスはこのままで大丈夫なのだろうか

いつか、これを切片に崩壊して言ってしまう気がして仕方がない

「部外者が口を挟むことでもないしなぁ。ヤダヤダ、女バスまで巻き込まれないように気をつけないと。」

もうすぐ全中本戦を迎える。

ほかのことに気を取られる余裕はない。

でも、部活とは別の友人の心配くらいする余裕はあるつもりなんだよ。