求婚鬼ごっこ【柱】 (ページ6)

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鬼ごっこ5 ページ6

危機だ。まじで危機。

柱の中で最強と謳われる人物に追いかけられています。

『まって！まって！悲鳴嶼さん！！？！？お願いですから涙流しながら追いかけてこないで貰えます！？』
｢すまないな......不死川の頼みだ...不死川の弟からも言われている...南無......｣
『なんでえええええ！？玄弥からもか！？はぁ！？もう不死川におはぎやらねぇ！！絶対！！！』

こんな話しながら逃げていますが
めちゃくちゃ怖い。まじで。

その巨体、その体格に似つかない速度、そして止まらぬ涙！！多分柱の中で1番怖いぞ！不死川より怖い！！なぜ！！！私も泣きそうだ！！

｢嗚呼、可哀想に...求婚を迫られ逃げ続けるなんて......｣
『そう言うなら他の柱止めてくださいます！？！そして追いかけないで下さいます！？！？まじで！！！』
｢.........｣
『無言も怖い！！やだむり！！やだ！！恐怖！！』

悲鳴嶼さんは猫だ。猫。猫。猫。

いたぁぁぁ！

『悲鳴嶼さん！あそこに猫がいます！！』
｢嗚呼、可愛いのだろうな...南無...｣
『行かなくていいんですか！？！？』
｢今は仕方ない.........｣
『なんでええええええ！？』

まじで、どうしよ、まじで、え、ピンチ
これまでで1番迫ってきてるんだが
柱で1番速いと謳われる私であれど疲労はあるわけで。

ってかこの人盲目でここまでついてきてるってやばくない？めちゃくちゃ曲がったりカーブしたり入り組んだ道走ったりしたけど
一瞬も見逃されない...

困った！！！！

うん？救世主か？

『悲鳴嶼さん！危ないです！猫が人力車に引かれs』

わお、言い終わる前に飛んでったよあの人
街の人めちゃくちゃ驚いてるよ
すげぇな

そのまま悲鳴嶼さんは助けた猫を少し愛でてから安全な場所に避難させていた。

罪悪感が残るが私は逃げ切った。
猫！感謝する！ありがとう！！