求婚鬼ごっこ【柱】

団子 ページ25

『ねえ団子』
｢ソレワタシカ？｣
『うん、君しかいないでしょ』

肩に乗っかってほんと可愛い

｢何故団子ナノダ｣
『その時食べたかったから

いたっいたい！やめ！いたい！』

ごめん、つつくなら可愛くないよ
訂正するわ。

団子が偽の任務を言い渡してくれたおかげで訪れたゆっくり屋敷に戻る時間。

｢Aハホントニ独リ身望ンデイルノカ？｣
『...どうだと思う？』

私が独り身を望む理由。
死が怖いから。

自分が死ぬのも、1番身近にいる人が死ぬのも怖い

団子は知ってる。どれだけ私が人の死に弱いのか。

｢ワタシハオマエガ本当二1人ヲ望ンデイルトハ思エナイ！｣
『間違ってはいないかな〜』

1人が寂しいって訳でもないし
本当は1人が1番好きって事でもない。

小さい頃は人一倍恋に憧れて
将来の旦那さん像を思い描いたりもした。
...恋をしたことはないけどね！

『団子恋したことある？』
｢ﾅｯナイ！｣
『そうかあるのか〜どんな感じ？』
｢ナイ！ナイゾ！｣

さーて、早く寝たいし走りますか！

『っしゃいくぞ！

ッイｯｯタ』
｢バカナノカ！｣
『あー馬鹿だよ！馬鹿なの！！もう！！！』

木に思いっきりぶつかるとは情けないなぁ！！
伊之助風に言うと
木に向かって猪突猛進！！

『あ"ー！！次は自分に苛立つぅぅぅ！
遠回りして帰る！！鬼が出たって切り刻んでやる！悪鬼滅殺！！！』
｢顔面コワイ！顔面コワイ！｣
『るっせぇ串刺しにして丸焼きにするぞ団子！』

おっと団子が逃げるように飛び立った。

『おー鬼だぁ！！待ってたぞ！ってな！

雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃！！
ひゃー！スパンって！

そういや善逸は壱の型のみだったなぁ

っしゃ次から全部壱の型で行くぜええ！』


と言いながらその後鬼と遭遇せず屋敷に到着。

『不完全燃焼！！』

と叫び眠りについた。

その夜はみたらし団子をたらふく食べる夢を見た。

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