98 それはもう、過去のこと ページ4
相澤「それなら俺が代わりに教える」
いきなり後ろから声が聞こえてきて
驚きながらも振り返ると、そこには
相澤先生が立っていた。
『相澤先生！いたんですか！』
相澤「お前のその高性能な耳はなんのために
あるんだ…」
呆れた顔を隠そうともせずに
相澤先生は私の耳をつまみながら言った
『1つのことに集中してると、他の事が
遮断されてしまうんです！』
相澤「はぁ…まぁいい、お前の事だから
実技で支障をきたすことは無いだろうしな」
『はい！任せてください』
相澤先生はそれ聞くと
ついてこい、という言葉とともに
先に歩き出した
…こう見てみると相澤先生の背、高いな
私の身長も、何年前かにかけられたヴィランの
個性もう解けて、再び伸び始めているのに…
全然届いていない…
『んぶっ！』
相澤先生が仮眠室の前でいきなり
止まったのでぶつかってしまった
相澤「入れ、ここでやるぞ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『うわ、出来た！すごい！』
相澤「…疲れた
国語だけ、本当に破滅的だな
どうしてこうなったんだ…」
『あー…多分、私本読んでも
"知識”としてしか入ってこないから
ですかね？』
相澤「……こんだけコツやらなんやら
教えたんだから…いい点取らないと
許さんからな…」
先生の周りに黒いオーラがぁぁ(棒)
でも大丈夫、そんなことは絶対ない
ん？なぜかって？
憧れの相澤先生(イレイザーヘッド)に
教えて貰ったからさ！( •̀ω•́ )/
相澤「…雷狼竜」
『ん？なんですか？』
相澤「お前、最近暗い顔をしているが
何かあった？」
『……………え』
相澤「あったんだな、話したくなければ
話さなくていいんだが…」
…心配してくれているんだ…
顔を覗き込んで目を合わせてくる先生の目は
心配する気持ちと話して欲しいという気持ちを
そのまま写しているような気がした
『…実は…この前、家の猫が死んだんです…
ヴィランによって
いつも気遣って、失敗したときなんかには
もう一人の子と一緒に
私に寄り添ってくれたんです
たくさんのことをしてもらいました
でも、私は何も出来なかったんです
家に着いた時、部屋の中は真っ赤でした
真ん中には大好きだったあの子の死体と
それを守るもう一人の子
私がもっと、もっと強ければ…
守れるような力があれば……
それで、もっと努力をしようと決めたんです
ただ、あの時の夢をよく見るだけで
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R_yomoya(プロフ) - ちくせう！一番気になるところで止まっちゃった！ (2021年6月21日 15時) (
レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - いやぁ〜!!相澤先生!!相澤先生!!面白い!!更新頑張ってください！ (2020年4月25日 21時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 小説読ませて頂きました。面白かったです！！更新頑張ってください！ (2020年1月12日 20時) (レス) id: b642667d0a (このIDを非表示/違反報告)
人間 - 続き、いつまでも待ってます！！！ (2019年6月25日 20時) (レス) id: 1057fa2517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルト・ルム | 作成日時：2019年1月5日 10時
