美女と関ジュ 1 (ページ23)

今日:39 hit、昨日:8 hit、合計:243,684 hit

23 ページ23

Side誠也

Aにそんなことがあったやなんて。

俺ら、なんも知らんかった……。

A「もううち、ジャニーズ辞めなあかんのかな……」

今江「なんでや」

A「嘘ついとったんやもん……。

みんなを騙しとったんやもん……。

ファンの子、きっとがっかりする……」

誠也「そんなことあらへん。

たったそれだけでAから離れて行くような奴は

ほんまのファンやない。

そんくらいでおらんくなるファンは

Aもほたっとけばええねん」

真鳥「せやで。これから先、苦しいこと、悲しいことが

これまで以上にあるかもしれん。

やけど、俺らがAのこと守ったるから」

丈一郎「あんま頼りにならへんかもしれんけど、

猫のことを想う気持ちは8人全員強いで」

草間「丈がええこと言いよる」

丈一郎「やかましい！！」

朝田「まぁまぁ笑」

古謝「それに、お嬢が退所する方が

悲しむファン多いと思うで」

大橋「Aちゃんがおらんくなったら

俺らも悲しいで」

今江「9人で夢叶えるんやろ？」

俺らの言葉にAは涙を流した。

A「ごめｯん……。

ありｯ、がとｯｯ……」

やっとAの本音が見えた気がする。

俺がぎゅっとAを抱きしめた。

A「せい、やくん？」

誠也「ええから。黙って俺に抱かれとけ」

真鳥「え？抱かれとけ？

抱かれとけって、ちょっと末澤さん……ｸﾞﾍｯ！」

丈一郎「やかましい。余計なこと言うなや」

真鳥「おい丈。腹に一発はあかんて……」

そんなやり取りを見て笑顔で笑ってるA。

この場所があってよかった。

改めてそう思えた日になった。