美女と関ジュ 1 (ページ21)

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SideA

父「ジャニーさんはAのために

わざわざ東京から来てくださったんだ」

A「Aのために？」

ジャニー「You、アイドルにならないかい？」

父「そのジャニーズという事務所の社長さんが

ジャニーさんなんだよ」

まだ、小学2年生だったうちに、

その言葉の意味を理解することは難しかった。

父「まぁ、簡単に言うと、

Aがアイドルになるための

オーディションを受けてほしいんだ」

A「え？なんで？」

父「社会勉強のためだよ。

そのオーディションに受かったら

大阪に引っ越しもするんだよ」

ジャニー「受けてみないかい？」

A「うん！受ける！！」

オーディションに行ってビックリした。

うち以外にいたのは全員男の子だったから。

オーディションが終わってからある男の子に話しかけられた。

「なぁなぁ！」

いきなり話しかけられてビックリした。

A「ﾋﾞｸｯえ、あ、はい」

「君すごいなぁ。

めっちゃ歌もダンスも上手かったで！

あ、僕西畑大吾！君は？」

A「え、猫宮A……です」

西畑「猫宮さんね！

僕も猫宮さんも受かるといいね！」

A「です、ね」

その時、迎えが来ていることを思い出した。

A「あ、もう私行かないといけないので……」

西畑「あ、ごめんな。呼び止めたりして。

じゃあ、受かったら、また」

A「はい。では」

初めて男性に話しかけられて緊張したけど

こんな人もおるなら大丈夫かな？