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ともだち1人 ページ4

ああもう。本当に!
あたしは机に積まれたたくさんの書類の山を見て泣きそうになった。
最近、クリーチャーが酷く増えた。
しかも、増えたから強さも分散されてるかと言われたらそうでも無い。むしろ強い。入隊した頃なんかとは比べ物にならない。
「マグノリアさん、一体どうしたの?」
あ、エルちゃんだ。
金灰の髪がもはや神々しく輝いているけれど、第三部隊の事なので用はないはずなのに。
「何かあったの?」
「ううん。暇だったからここに来たんだぁ。」
エルちゃんに見られているというプレッシャー。
これは思ったよりも大きいものだったみたいで、書類はエルちゃんが来てからはスルスルと減っていく。
「ねえ、そっちは?」
「そっちって?」
「アグノマギアのこととか」
「それはヒミツなの。」
「そっかー…」
他愛もない会話をしていると、いつの間にか山のような書類は消えていた。
「……やっぱりさ」
「どうしたの?」
「クリーチャーもアグノマギアも、なんのためにあたし達や罪のない人達を襲うんだろうって時々思うの」
いつも心にある疑問。
どうしてみんな友達になれないんだろう。
「……あなたはやはり鈍感」
そう、エルちゃんの小さな声が聞こえた。

手を取り合う道。あたしはきっとあると思うの。クリーチャーは無理かもしれないけど、アグノマギアの人達は人間。
なら、昔の段階で仲直りすることだって出来たはずなのに。
昔の人達は随分身勝手だと、いまはずっと思う。
バカだと思われているかもしれないけど、やっぱり、やっぱりどうしても何とかしたいって願ってしまった。
そう考えていたら、いつの間にかエルちゃんは部屋を出ていた。

武器が1つ→←感情1つ



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メイドのもも(プロフ) - 桜花で更新します (2020年5月19日 9時) (レス) id: 3d1581623e (このIDを非表示/違反報告)
梨兎(プロフ) - 更新終わりました! (2019年12月19日 4時) (レス) id: f393b65561 (このIDを非表示/違反報告)
梨兎(プロフ) - 鈴ノ枝 海景で更新します! (2019年12月19日 4時) (レス) id: f393b65561 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月姫(プロフ) - 更新完了です! (2019年12月19日 3時) (レス) id: 876f512bd1 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月姫(プロフ) - 夜遅くにすみません!マグノリアとオーベロンの1話ずつ更新します! (2019年12月19日 2時) (レス) id: 876f512bd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜の葉 x他11人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年8月4日 21時

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