物語9 ページ12
竜の部屋。
竜「…。」
渚「(本当に無口だ…。)」
零達。
零「『もしもし。無礼者、今すぐ私の家に来い。命令だ。拒否権は無い。』」
光「『電話してきたと思えば…いいぜ。じゃ、今から向かうわ。』」
零「…あと一分後に来るわね。」
カル「早くね？家近いの？」
零「まあ近い。」
光「おーっす！」
零「煩い無礼者。」
カエ「本当に来た…。」
光「料理だろ？何作ればいい？」
零「何でもいい。」
光「OK。じゃ、台所借りるぜ。」
中「何で光を呼んだ訳？」
零「料理得意だから。」
カル「へぇ〜ゲテモノ出てこないよね？」
光「誰がんなもん出すかよ！」
カエ「聞こえてるんだ…。」
一方、渚は。
渚「(…く…空気が重たい。何か、会話しないと…でも、喋ってくれないだろうし…。)」
《トントン》
渚「ん？何？(なんか話？掛けてきた…。ん？紙になんか書いてある。)」
竜「〔零を呼んできてくれ。〕」
渚「あ、零さんね。分かった、待ってて。」
渚「零さん、竜君、呼んでるんだけど…。」
零「あ、OK。今行く。」
カエ「声聞けた？」
渚「ううん。紙で会話した…筆談ってやつかな。」
カル「へぇ〜。」
零「言われたとおり、来たけど。」
竜「…渚相手だと落ち着かない。」
零「だろうと思った。」
竜「…やはり…怖い。」
零「…食事できたら呼ぶ。休んでて。」
竜「そうさせてもらうか。」
竜「…眠るのが…怖い。また…あの悪夢が…人は…どうせ私を裏切る。あいつ等のように。」
竜の過去。
これは、竜が小学６年生の時の話。昔の竜は、今のような無口な人ではなかった。
男「竜、おはよ！」
竜「おはよう。」
口数は少なかったが、話してはいた。でも…ある事件で、変わってしまった。
【次回続きます。】
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作者名：Bokarira | 作成日時：2017年9月13日 22時
