文豪たちの反応調査記録 其の肆

『命に嫌われている』を歌ってみた (誉、賢二郎、剛士ラブ様リクエスト) ページ49

中島敦


「簡単に過去ばかり呪う・・・其の通り、ですね」

自分の過去を忌々しく思う彼は、小さく呟きました。
けど、彼は幸福の意味を知っていますよ。
貴方が教えてくれたんです。



太宰治


「私も命に嫌われてしまっているようだね」

軽々しく「死にたい」と口にすることがある彼。
確かに好かれているとは云えないでしょうね。
けど、命に嫌われていたって貴方は彼のことが大好きです。



江戸川乱歩


「僕は時雨さえ生きていてくれればいいよ」

「私も、乱歩さんが生きてくいてくれれば其でいいです」と笑います。
お互いに死ねなくなっちゃいましたね。



芥川龍之介


「・・・少し前までは、明確に生きる意味を見出だすことはできなかった。だが今は・・・」

今は違うんです。
彼には、立派な生きる意味が存在します。
貴方と共に生きていく、という意味が。



中原中也


「手前が生きてるかどうかはどうでもいいことじゃねぇよ」

「俺にとっては最重要だ」なんて云い、彼は貴方の頭を軽く撫でます。
「誰かを嫌うのは？」と聞くと「ファッションだな」と笑いました。



フョードル・ドストエフスキー


「では、僕も怒られてしまいますかね？」

自分が死んでもどうでもいいけれど、貴方が死ぬのだけは絶対に嫌なんです。
「なら、私も怒られますね」と貴方は云いました。
貴方も、彼が死ぬのだけは絶対に嫌なんです。



ゲスト


国木田独歩


「・・・そういえば、あの包帯無駄遣い装置は何処へ行った」

貴方の歌に聞き惚れていましたが、思考は唐突に現実へと戻ります。
・・・恐らく、今ごろは川の中でしょうかね。



谷崎潤一郎


「きっと・・・君との出逢いはオカネなんかじゃ買えなかったよ」

ほんの少しの偶然の積み重なり。
あの日あの時、もしも少しでも起きる時間が遅れていれば。
ひょっとしたら、彼と出逢うことなんてなかったかもしれません。



黒の時代 太宰治


「其の通りだね」

「死にたいなんて云うなよ」「諦めないで生きろよ」そんなありきたりな歌が正しいなんて、莫迦げている、と思います。
しかし、そう云う割に貴方が此の言葉を口にすると素直に頷くんです。

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