文豪たちの反応調査記録 其の肆

夢主の師匠が敵に襲われた時、師匠によって逃がされた夢主が「師匠！」と大声で泣き叫んで取り乱してみた (甘味様リクエスト) ページ27

中島敦


「待ってください！！」

戦場に戻ろうとする貴方の腕を掴んで、必死に止めます。
今更戻ってもどうしようもないんです。
其れを理解していても、貴方は何度も叫びました。



太宰治


「君は、あの人の最後の命令を無視する気かい？」

貴方を逃がす時、師匠は確かに「生きなさい」と云ったのです。
其の命令を無視して助けに戻ることは、弟子としてできません。
貴方は涙を流し乍も、彼と共に歩む未来を取りました。



江戸川乱歩


「もう・・・間に合わない。だから、行っちゃ駄目だ」

「やだっ、離してくださいっ！！」と暴れ続ける貴方を見て、彼は苦しそうに顔を歪めます。
貴方がどれほど師匠に憧れ、慕ってきたかは、彼が一番解っていたんです。



芥川龍之介


「早く此の場を離れるぞ！！」

泣き叫ぶ貴方の体を抱え、撤退します。
首領からの指示は貴方の救出だけでした。
そうでなくとも、あの状況では貴方を救い出すので精一杯だったんです。



中原中也


「・・・悪かった」

中々其の場を離れようとしなかった貴方を気絶させ、彼は本部へと帰還しました。
貴方が慕っていた師匠を救えなくて。
貴方を気絶させて。
色々な意味の詰まった謝罪に、貴方は涙を溢しました。



フョードル・ドストエフスキー


「醜いですね、僕は・・・貴方に涙を流させている其の人に嫉妬している」

貴方の涙が自分のためではないことが、彼は少し嫌なんです。
泣くのも、笑うのも、苦しむのも。
全てが自分のためにあってほしい。
でも、其の言葉は貴方を孤独にしかねないのです。
其れが嫌で、必死に思いを堪えます。

夢主が『能面島神隠し事件』を歌ってみた (こだぬき様リクエスト)→←「誕生日プレゼントは、私」と云ってみた (誉、賢二郎、剛士ラブ様リクエスト)

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