会うならステージ上で、客席で

☆ ページ16

「そういや、Aちゃん誰推し？やっぱり、知り合いの桐山？」


小瀧さんが聞いてくる。まつ毛なっが。


「いえ、中間さんが好きなんです」


そう言って、今日買ったライブグッズのうちわを見せる。


今日買ったグッズはあたりまえにほぼ淳太くん。


本当は発狂するレベルだし、永遠に淳太くんを見ていたいところだがぐっとこらえる。


桐山の知り合いの清楚な女性を演じる。推しに引かれてたまるか。






「淳太推しか！もの好きやな」


「誰が、もの好きやねん。ありがとうな」


「淳太のどこが好きなん？やっぱり唇？」


「おい、調子乗んなよ、小瀧」


「こんな唇より俺推さん？イケメンやし」


「しばくぞ」




わぁ、目の前で最年長と最年少の掛け合いだぁ。無理。

8．夢うつつもつかの間、ターゲットは私→←☆

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