【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ29)

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28.女子会と言えば恋バナページ29

－Aside－

イッカク「さ！行っくわよ〜！久々のショッピング！」

張り切る姉さんに連れ回され色んな店を見て回る。

イッカク「あら！この服いいじゃない！」

A「私には派手では…？」

イッカク「これも合うわね！」

A「姉さんこそ…その服似合ってます！」

イッカク「ほんと！？買っちゃおうかな！」

あっという間に2人の手が荷物で埋まりひと休みしようとカフェに入った。

イッカク「は〜、結構買ったわね！」

A「買いすぎじゃないでしょうか…」

大丈夫大丈夫！と笑う姉さんに苦笑いしつつ運ばれてきた飲み物を飲む。

イッカク「やっぱ女同士だと楽しいわ〜！そういや、女子会と言えば…」

ニヤ、と口角を上げて姉さんがこちらを見る。

イッカク「A！アンタ好きな人とかいる？」

A「ブーーーッ！！！…げほっ」

突然の質問に飲み物を吹き出す。

A「な！い、居ませんよ…そんなの…」

やっと自由になれたところなのに…

イッカク「領主の所にいる前は普通に暮らしてたんだろ？その頃の可愛い初恋とかさ！」

小さい頃は母と父に着いて回っていただけだしなぁ、などと悩んだ末、「恋と呼べるのかも分かりませんけど…」と前提を置いて話した。

A「忘れられない方ならいますよ…」

ぽそぽそと小声で言うと目を輝かせて身を乗り出す姉さんを落ち着かせつつ話し出す。

もう12年たった今でも私の心の片隅にいる男の子のことを。