【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ24)

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23.私の帰る場所ページ24

－Asideー

ベポ「キャプテンだ！Aもいるよ！」

ペン「よし、出航するぞ！急げ！」

私と船長が乗り込むとすぐ船が島から離れるべく出航した。

ロー「降ろすぞ。」

A「ここまでありがとうございました、船長。」

船長に腕から降ろされて甲板に座る。

シャチ「A！！！」

船内からシャチが走ってくる。自分がシャチに言ったことを考えて申し訳なくなる。

A「シャチ、ごめ…」

シャチ「A…！！！」

立ち上がって謝ろうとするとシャチが勢いよく抱き着いてきて再び私の身体が床に戻る。

シャチ「A、ごめんなぁ…！！」

A「なんで、…なんで、シャチが謝るのぉ〜！！」

ごめんと謝りながら泣くシャチに私も泣き出してしまう。さっきも散々泣いたのにな。

シャチ「俺、お前を守りきれなかった！ごめんなぁ…」

A「私こそ、ごめんね、酷いこといっぱい言ったよ…シャチごめんねぇ」

シャチを抱き締める手に力が入る。

A「私、あんなこと思ってないよ…！シャチのこと、皆のこと仲間だっておもってるよぉ、うううっひっく…ちゃんと思ってるよぅ」

シャチ「分かってるよそんなこと！！！戻ってきてくれてよかっだよA！！」

A「うわあああん！迎えに来てくれてありがとぉおおお…」

抱きしめ合ってわんわん泣く私とシャチにベポさんが近づいて来た。

ベポ「A、おれたちのことすき？」

首の痣を見られた時と同じ質問を、優しい声でベポさんが私に尋ねる。

A「はいっ！！大好きです！！」

ベポ「おれたちもだよっ！！」

そう言ってベポさんがシャチごと私を抱き締める。

あったかい。ここが居場所でよかった。

ここが、帰る場所になったんだ。
私の、大切な、私を大事にしてくれる自由がある場所。

2人に抱きしめられながら嬉しくて嬉しくて涙が止まらなかった。

ペン「落ち着いたか、お前ら。」

やっと泣き止んだ私達にペンギンさんが声をかける。

A「ペンギンさん…」

ペン「も〜！泣くな泣くな！」

まだ泣きそうな私にペンギンさんが頭をぐしゃぐしゃと撫でる。

イッカク「泣き止んだなら言うことがあるね！」

A「？(あ、迷惑かけたんだから私、謝らなきゃ！)」

そう内心ワタワタしているとクルーと船長が声を合わせて言った。

皆「おかえり！」

A「〜ッ！！ただいまです！！」