* ページ30
高いとこから見下ろして一方的に話しといてそれか。もう少し会話のキャッチボールしようぜ。ってか今気づいたけど宙に浮いてるんじゃなくて糸に立ってるんだね君。体幹いいねすごいや。……現実逃避が捗るなぁ。
なんて思っていたら、男の子がくるりと向きを変えてどこかへ歩いて行ってしまう。まずい、これを逃すのはとってもまずい気がする。
「待っ、ひぃいいっ!?」
その場で踏み込んで跳躍……しようとしたら、周りの蜘蛛が一斉に私に群がってきた。ああああ気持ち悪いいいいい!!
かさかさわらわらと私の足を這う蜘蛛の気持ち悪いこと。待ってほしいやめてやめて気持ち悪いからそういうのよくない!!
手を使って足を這う蜘蛛を払いその場から跳んで別の位置に着地。上を見ればやっぱり男の子はすでにいなくなっていて、思わず舌打ちをした。せっかくの情報源だったのに逃がしてしまった。いやでも待て、今ならまだ追っかけたら間に合う? 確かあの子は向こう側に歩いて行ったから、そっちに行けば追いつけるだろうか。
決断を出す前に身体が動いたのは、蜘蛛がまたこっちに向かってきていたからだった。白い蜘蛛がかさかさ音をたてて向かってくるもんだからいやもう本当に気持ち悪い。この山燃やすべき。蜘蛛は嫌いじゃないけど群れでこられると無理なんだって!!
だだだだ、と暗い山道を木々を避けながら走って男の子を探す。ああもう暗いしその割に白い蜘蛛はよく見えるしでなんなんだよ本当にさあ!
「くっそぉ〜! やっぱりぼっちは寂しいなああ!!」
近くで落ち着かせてくれる人か私以上に騒いでくれる奴がいないと情緒が不安定だわこんちくしょう!!
553人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユズヒ(プロフ) - nogiruka03161さん» コメントありがとうございます! 絶世の美少女とはなんと嬉しいお言葉。夢主が聞いたらドヤ顔で調子に乗りますね。その認識で大丈夫です!それ故に言葉遣いや所々の残念さが目立つというか際立つというか玉に瑕……みたいな感じです! (2019年10月7日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
nogiruka03161(プロフ) - 前から思っていたのですが、夢主の美少女レベルはどれくらいなんでしょうか。主要人物は、禰豆子ちゃん、胡蝶姉妹、カナヲ、蜜璃ちゃん、鬼側なら堕姫と、美少女や美人が多いですよね。善逸の過去の発言や鬼に容姿で目をつけられるあたり絶世の美少女と認識してます。 (2019年10月7日 21時) (レス) id: 5ed8b171b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!個人的に善逸との絡みは私も書くの好きなのでそう言って頂けるととても嬉しいです!鴉は焼き鳥になりました。 (2019年10月5日 19時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
夜美 - 巫女ちゃんと善逸の絡み好き。善逸と残ってあげるの今まで見たことないからおぉこれいいなって思った、デス。(ちょっと鴉風)あと善逸の優しさと巫女ちゃんの赤面好きそれをからかう鴉も (2019年10月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 17b8cf45ac (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!手紙だとあいつは大体おちょくってくる奴です。そうなんですよ!絶対可愛いなと私も書きながら思いまして!!絶対!!可愛い!!! (2019年9月22日 10時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月16日 16時