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「では、切り火を」

「きりび?」


はて、聞きなれない単語である。きりび、切り火……切る火…………なんじゃそりゃ。不思議に思い頭を上げるとお婆さんが何やら両手に石と木に刃がついたもの? を持っていて。え、え? と疑問符が浮かんでいく。


「ありがとうございます」


礼を言ったのは炭治郎。善逸と揃って後ろを向いてお婆さんに背中を見せる。ああ? と訝しげな声を出したのは伊之助で、意味が分からない私も首を傾げた。その背中に、お婆さんがカッカッと刃を石に当てて火花を散らす。


「何してんだ婆ぁ!」


右手を振り上げて怒って叫んだ伊之助を炭治郎が後ろから抑えて、焦った善逸がお婆さんを背でかばう様に前に出る。いやこれは……何か意味があってのことなんだろうけど、なんで火花こっちに向けるの? 何?


「わああああ!? 馬鹿じゃない!?」

「ああ゙!?」

「切り火だよ! お清めしてくれてんの! 危険な仕事行くから!」

「へー、そういう意味があるんださっきの。なんだ私も背中向ければよかった」

「Aも知らないの!? なんでよ!?」

「今までされたことないからなぁ」


切り火なんて前世の文化で触れたことないし、今世でお清めとか……村の人はそういう意味合いのことを当然ながら私に絶対しなかったわけで、神様はそういうの……あいつの口からお清めとか聞いたことあったかな。無い気がするな。うん、無いわ。


「とりあえず喧嘩売ってるとかの意味合いじゃないんだって伊之助。落ち着こーぜ」

「あ!?」


おかしいな。なんで私はこうも威嚇的なのをされねばならないのか。やっぱり牡丹鍋をするべきなのかしら。

*→←第50話 誇り高く生きる



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ユズヒ(プロフ) - nogiruka03161さん» コメントありがとうございます! 絶世の美少女とはなんと嬉しいお言葉。夢主が聞いたらドヤ顔で調子に乗りますね。その認識で大丈夫です!それ故に言葉遣いや所々の残念さが目立つというか際立つというか玉に瑕……みたいな感じです! (2019年10月7日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
nogiruka03161(プロフ) - 前から思っていたのですが、夢主の美少女レベルはどれくらいなんでしょうか。主要人物は、禰豆子ちゃん、胡蝶姉妹、カナヲ、蜜璃ちゃん、鬼側なら堕姫と、美少女や美人が多いですよね。善逸の過去の発言や鬼に容姿で目をつけられるあたり絶世の美少女と認識してます。 (2019年10月7日 21時) (レス) id: 5ed8b171b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!個人的に善逸との絡みは私も書くの好きなのでそう言って頂けるととても嬉しいです!鴉は焼き鳥になりました。 (2019年10月5日 19時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
夜美 - 巫女ちゃんと善逸の絡み好き。善逸と残ってあげるの今まで見たことないからおぉこれいいなって思った、デス。(ちょっと鴉風)あと善逸の優しさと巫女ちゃんの赤面好きそれをからかう鴉も (2019年10月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 17b8cf45ac (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!手紙だとあいつは大体おちょくってくる奴です。そうなんですよ!絶対可愛いなと私も書きながら思いまして!!絶対!!可愛い!!! (2019年9月22日 10時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年9月16日 16時

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