【鬼滅の刃】神様の巫女 伍

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叫んだその声は、なんかもう言葉全部に濁音ついてた。目血走ってるし、必死かよ。


「俺は！ 俺はなあ！ お前が毎日あははのうふふで女の子とイチャつく為に頑張ったわけじゃない！ そんなことの為に俺は変な猪に殴られ蹴られたのかぁあああ！？」

「感情表現豊かだな〜」


あと今の。あははのうふふのとこ可愛かったからもう一回やってほしいです。


「善逸、落ち着け！ どうしたんだ急に！」

「鬼殺隊はなあああ！！ お遊び気分で入る所じゃねぇえええ！！ お前の様な奴は粛正だよ……！ 即・粛・正！！」


女の子好きなんだろうなあとは思っちゃいたし分かってもいたけれど、ここまでとは思わなかった。凄い。私ここまで過激なの前世でも見たことない。


「そういやぁ俺の結婚を邪魔した罪と、正一君を帰した罪もあったなぁ……」


静かにボロボロ涙を流して刀抜きつつ淡々と言うのちょっと怖いからやめてほしい。
…………刀を抜きつつ？


「即！ 粛！ 正！！ 鬼殺隊をぉ、舐めるんじゃねえええ！！」


そう叫びながら、抜いた刀を炭治郎目掛け突きつけて突っ込んで行く。お前ええ！ お前なんかなあああ！！ と叫んでる辺り鬼殺隊関係無くただの私怨と丸分かり。炭治郎もなんとか止めようとしてるけどあれは止まらんだろうなぁ……。


「はー、どいつもこいつもうるさいうるさい」


くぁ、と一つ欠伸をして、巻き込まれない様にいそいそと布団から移動。一番巻き込まれないのは伊之助の隣かな、と思って伊之助の隣に敷かれた布団に潜り込んだ。今日は疲れたけど寝る前に禰豆子ちゃん見れたしまあ良しとしよう。

あいつら馬鹿みたいにうるさいし伊之助のいびきもうるさい。……いや待って本当にうるさいな？ すごいうるさい。私これ寝れんのかよ。
と思いもしたけど疲れてるおかげですぐに頭がふわふわして瞼が重くなって音が遠のいて行った。眠気と疲れってすげぇ。寝る直前辺りで善逸の「うらめしやぁぁぁ」と声が聞こえて、やっぱり私怨じゃねぇかと小さく心の中で呟いた。



…………あ、この布団炭治郎のにおいがする。

第49話 手の平返しが凄まじい→←＊

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