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「っていうか善逸、今のうちにちゃんと寝ときなよ。夜になったらまた鬼探しに行くんだから」
「またァ！！？ もういいじゃんいっぱい斬ったって十分でしょあんだけ斬れば！！ 今日ぐらいはさぁあああ！！」
「へいへい聞く耳持ちませーん。ほら寝た寝た」
「いやだあああああ！！」
もう面倒だから無理やり寝かせることにしよう。
その出来事が二日前とは、なかなかどうして七日とは存外早く過ぎ去るもので。
気持ちのいい朝陽を浴びながら、ぐぐぐ、と伸びをして、視線だけで辺りを見回した。これで生き残ったのは全員？
この場にいるのは私含めて五人……なんだけど、なんかさっさと下山した奴がいるからそいつ合わせて六人。
あんなにいたのにめちゃくちゃ減ったな。かなりの数の鬼を斬ったと思ったけど、それでもこれだけしか残らなかったのか。弱肉強食。南無三……。
…………いやいや、さすがに知りもしない人のことでそこまで悲しまないって。大丈夫大丈夫。
あ、でもあの青色の羽織の子は生き残ってる。……怪我大丈夫なのかしら。血滲んでるけど、いや絶対痛いよね……。
彼もきょろきょろと辺りを見回して何やら口にした。
「あの時、俺が気絶なんてしたから……。助けられなかった」
誰のことだろう。……あ、あの時彼が助けた奴のことか。確かに私が戻った時には既にいなかったな。すれ違ったりもしてないし……あそこから逃げて、どっかで喰われたんだろうな、多分。それは君のせいじゃないと思うんだけど……。
「死ぬわ。死ぬ死ぬ。ここで生き残っても結局死ぬわ、俺」
「えええネガティブ……もうちょっと自信持とうぜ。大丈夫大丈夫、人間そう簡単に死なないって」
隣で絶望の表情を浮かべる善逸の背を撫でて声をかける。生き残ったのになんでこいつはそんな死にそうな顔してるの。……あ、私が連れ回したからか。ごめん。
「「おかえりなさいませ」」
紫の布が掛けられたテーブルの前に、いつぞやの双子ちゃんが左右から歩いて来た。同時にこちらを向いて、相変わらず白い髪の方から話し出す。
「おめでとうございます」
「ご無事でなによりです」
全然なによりって顔してないよお嬢ちゃん……。表情動いてないよ動いてるの瞼と口だけだよ……。ははは、と小さく苦笑いを浮かべる。なんかほんとに人形みたいだな……。
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ひめ(プロフ) - 手鬼遭遇時の夢主の心中がまさに『平和な日本で生きた転生者』の葛藤でとても惹き込まれました。まあ実際鬼滅世界に放り込まれたらこうなりますわな…って思いが強いです。面白い！！ (2022年11月18日 17時) (
レス) @page50 id: 46aa1d2279 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - ルーナさん» コメントありがとうございます！私なりに調べてみたのですが、“一息で言う”という意味で“ノンブレス”と使う方が多く、夢主もそっち側かなぁと思いこちらの単語を使いました。今の所変更する予定はないのですが、読みづらくなっていたのなら申し訳ありません。 (2020年3月28日 2時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ - �爛離鵐屮譽広瓩茲蝓↓爛屮譽好譽広瓩諒�が馴染みがあるます。 (2020年3月27日 23時) (レス) id: f3f2e83d09 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ - �爛離鵐屮譽広瓩茲蝓↓爛屮譴轡譽広瓩諒�が馴染みがあるます。 (2020年3月27日 23時) (レス) id: f3f2e83d09 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - ルイリカさん» あ！！？？本当ですね！！？ ご指摘ありがとうございます！ 修正致しました！！ (2020年3月18日 0時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユズヒ
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作成日時：2019年7月17日 0時
