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提灯の明かりに照らされながら、人混みの中を進んで行く。周りから視線が幾度となく向けられているが仕方がない。だって今の私はそれはもう可愛いからね!!! ……まあ、視線の原因は私だけじゃない気もするけれど。

それにしても、下見をした数時間後に遊郭潜入とは思わなかった。次の日になると思ってたのに、うーん、早い。


「クソ美丈夫のお嫁さん、どんな人だろうね」

「めちゃくちゃ美人だったら俺はもうあの人を上官と思わないことにする」

「いや上官ではあるのよ残念なことに」


ぎりぎりと歯軋りをして目をかっ開いている善逸の目線の先はクソ美丈夫の背中。本当の本当に顔がいい。私の目に狂いはなかった。まごうことなき美丈夫のそれである。死んでほしい。


「それにしても……もう少し綺麗に化粧してくれても良いのにねぇ」


善逸の顔をまじまじと見ながら言うと、あんまり見るなよ、とそっぽを向かれた。やっぱり化粧は気にしているのだろうか。まあそうだよなぁ……。


「Aは綺麗にしてもらえたんだな」

「うん。なんか奥さんが張り切っちゃって。すごい綺麗な着物も着せようとしてくれてさ。さすがにそれは断ったんだけど」

「まあ……お前みたいな別嬪、そうはいないもんなあ」

「そうなんだよねぇ……。私が可愛いばっかりに……」


頷く善逸。自分の可愛さに困る私。周りが見たら絶対「なんだこいつら」と思われる光景。でも事実だからしょうがない。そう、しょうがないのであ────。


「ぅわっ」


ぐい、といきなり腕を引っ張られた。なに、なに!? 人攫い!? 私が可愛いから!? ……さすがにしつこいか。ごめん。
腕を引っ張られた先を見ると、そこにいたのは一人のおばさ……おば、さん? いやおばさんなんだけど、やけに小綺麗というか、品があるというか……着物も地味ではあるんだけど、生地の感じからすごくいいものだって分かるし、髪だって艶があるし……でもしっかりとした存在感があって……うーーん??
貫禄のある出立(いでだ)ちに、これは只者ではないぞと直感する。誰だこれ。

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ユズヒ(プロフ) - 星さん» コメントありがとうございます! そして大変長らくお待たせ致しました! 更新並びに続編に移行致しましたので、ぜひお読み頂ければと思います!! (4月2日 2時) (レス) id: 53b9d42206 (このIDを非表示/違反報告)
- ...よし、もう一周見てくるか! (4月1日 12時) (レス) @page46 id: 807ae8eba5 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - maiさん» コメントありがとうございます! わーー!!頑張ります!!!! (10月13日 22時) (レス) id: 53b9d42206 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - 更新楽しみにしています😭 (10月12日 13時) (レス) @page46 id: bfff11b4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 青白の狼さん» コメントありがとうございます!そして録の更新を怠ってしまい申し訳ありません…!先程、録を更新してまいりました。夢主を指名した鬼の設定はまだ明かせませんが、今までに出てきた鬼や人の設定を追加しておりますので、お時間ある時にお読み頂ければ幸いです〜! (6月5日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年11月14日 3時

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