34.喧嘩の後始末 ページ35
ーペンギンsideー
ロー「それとこれとは話が別だ。さっさと直してこい！」
A「すみません……」
賭けが終わり翌日、食堂に行くと船長にデコピンされて涙目になりながら謝るAがいた。
ペン「怒られてるなんて珍しいな…」
シャチ「お、ペンギン！」
朝食が用意された席につくと、俺に気づいたシャチが隣に腰掛けた。
ペン「おう、……Aなんで怒られてたんだ？」
シャチ「あー…それがさ、」
ロー「船内の時計を狂わせやがったんだ」
ペン「は？」
船長が不機嫌そうな声でそう言い、俺の目の前の席で朝食を食べ始めた。
それ以上話す気がなさそうな船長を横目にシャチがコソコソと俺に話しかける
シャチ「取り敢えず、Aが賭けに勝ったんだと。」
ペン「そりゃ……すごいな」
まさか勝つとは…。というより船長が負けたのが信じられない。
シャチ「なんでもその勝ち方がさ…、」
シャチが言うには、
「キッチン以外の全ての時計を10分早め、賭けの時間が終わったと見せかけて、不意をついて頭突きをかました」らしい……。
キッチンでは最近スクイードが怒涛の如く動いていたため誰も入れなかったはず。それをいい事に他の時計を狂わせたようだ。
シャチ「で、今正しい時間に戻してるんだと」
ペン「Aにしてはずる賢いというか…珍しいやり方したな。」
それだけ、キャプテンについて行きたかったんだろうが、
勝つためならどんな事でもという考えが、何だか少し船長に似てきたように思えて俺は少し笑った。
ペン「じゃあ、Aは連れていくんですね？」
ロー「……約束だったからな」
不機嫌そうにおにぎりを頬張る声とは裏腹に、船長の表情は少し柔らかい。
ペン「(きっとちゃんと話が出来たんだろうな)」
船長の激烈デコピンを受けた額を抑えながら、涙目で時計の時刻戻しに奔走するAには昨日まで合った緊張感や殺気はない。
連れていかないと言っていたキャプテンには悪いけど、
2人が一緒と言うだけで、少し安心した自分がいた。
ペン「(さっさと飯食べて、少しくらい手伝ってやるか)」
おまけ
シャチ「全部って、俺たち個人の時計まで時間変えたのかよ！！！」
ペン「共有スペースだけじゃなかったのか……」
ウニ「俺の懐中時計まで……」
言葉通り「キッチン以外の全ての時計」を狂わせていたため、時刻戻しに昼頃まで掛かっていたのだった。
A「ほんとごめんなさいぃ…」
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かみつれ(プロフ) - 静乱さん» 嬉しすぎて見た時叫びかけました笑！楽しみにして下さってめちゃめちゃ嬉しいです！本当にありがとうございます！！ (2020年6月23日 20時) (
レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
静乱 - 「これからが楽しみだな。」えぇ！めちゃくちゃ楽しみですよ！！かみつれさんのペースで頑張ってください！ (2020年6月23日 19時) (レス) id: bdcfc846cf (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！嬉しいです！！ (2020年6月17日 21時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみつれ | 作成日時：2020年6月17日 9時
