22.嬉し恥ずかし初恋は ページ23
ーAsideー
A「小さい頃の私が？」
シャチ「そーだよ！1週間戻らなかったんだぜ！」
イッカク姉さんに「A！戻ったのね！」と抱きしめられ、
食堂に行くまでの間も「お！元に戻ったんだな！」「心配したぞ！」など言われ…
何がなんだか分からないまま食堂に着いた私はシャチからこの一週間の事を聞かされ驚きでいっぱいだった。
イッカク「でも、どうやって戻ったのかしら」
A「どうやって？」
曰く、幼い私の願いを叶えなければ、一月は元に戻らない薬だったらしい。
イッカク「てっきり、Aは初恋の人に会いたいんだとばかり思ってたんだけどね」
ペン「初恋…！？お兄ちゃん知らないぞA！」
A「だから初恋じゃ……」
言いかけたところで私は気づいた。
A「(確かにあの頃の私にそれ以外に叶えられそうな願いは無いはず…まさか…」
ロー「へぇ…初恋ねぇ。」
突然の声に振り向くと、船長の整った顔が愉悦に歪むのが見える。
ロー「なァ、A…誰が好きなんだ？」
A「(この人……！)」
確実に船長は気付いている。
思い出したのか知ったのかは分からないけど…。
じゃなきゃ「好きだった」じゃなくて現在進行形で「好きなんだ？」にならないはず！
イッカク「ん…？でも、船長がAの願いを叶えたってことは…まさか…」
ベポ「A、キャプテンが初恋なの？」
シャチ「すげぇ！キセキ的ってやつだな！」
A「うぁ……」
「あんな頃から船長を…」「甘酸っぱいな」という皆の生暖かい視線に体温が上がっていくのを感じる。
船長に思い出して貰えたなら嬉しいけど、「ずっと船長のことが好き」だったのがバレたと思うとさすがに恥ずかしすぎる。
耐えきれなくなった私は、唯一スクイードさんと話していてこちらの空気に気づいていない、からかわない人の元に駆けだした。
A「ジャンバール！組み手しましょ！」
ジャン「船長達と話してたんじゃないのか？」
A「いいんです！！」
背後から刺さるニヤニヤとした視線から逃げるように、私はジャンバールの背を押して食堂から出たのだった。
だから私は知らない。
船長が満足そうな顔をしていたことを。
ロー「(まったく…可愛いやつだ)」
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かみつれ(プロフ) - 静乱さん» 嬉しすぎて見た時叫びかけました笑！楽しみにして下さってめちゃめちゃ嬉しいです！本当にありがとうございます！！ (2020年6月23日 20時) (
レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
静乱 - 「これからが楽しみだな。」えぇ！めちゃくちゃ楽しみですよ！！かみつれさんのペースで頑張ってください！ (2020年6月23日 19時) (レス) id: bdcfc846cf (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！嬉しいです！！ (2020年6月17日 21時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみつれ | 作成日時：2020年6月17日 9時
