稲妻14 ページ15
善逸side
起こさないように静かにドアを開けて中に入ると
小さな寝息を立てて寝ているAちゃんがいた
まだ熱は下がりきってないのか、
少し頬が火照っていて、額には汗が滲んでいる。
善逸「辛そうな音.....」
頬に張り付いた髪の毛を避けて、
額にのせる手ぬぐいを新しいのに変える。
普段の大人っぽい顔とは少し違う、あどけない寝顔
その寝顔を見ればまだ16歳の少女だと実感する。
『.....んっ』
ゆっくりAちゃんが目を開いた。
善逸「あっ、ごめん、起こしちゃった...?(汗)」
『ううん...大丈夫.....』
小さな声でそう言った。
目はトロンとしていて、うっすら涙が浮かんでいる
善逸「そっか...何か食べれそう?」
Aちゃんはふるふると横に首を振る
食べた方がいいけど、無理に食べさすのもなぁ...
もう少し落ち着いたら食べれるかな。
善逸「俺にできることあったら、何でも言ってね?」
するとAちゃんは、少し考えるようにしてから
少し恥ずかしそうに
『じゃあ、手...握っててほしい.....』
善逸「.....え、」
『だめ...?』
善逸「いや!全然、いいよ...//」
こんな可愛くお願いされたら
断れるはずないし、断るわけないよ!!!
予想外すぎて少しびっくりしたけど
おずおずと手を伸ばしてAちゃんの手に触れると
俺より小さくて熱い手がキュッと力なく俺の手を握った。
白くて綺麗な手。
優しく触れないと今にでも壊れちゃいそう.....
こんな小さい手で戦っているのかと思うと涙が出そうだった。
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コハク(プロフ) - 更新嬉しいです! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 5073bc8fef (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - きのさん» すいません!教えて下さってありがとうございます。すぐに直します! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 6a9edb6f81 (このIDを非表示/違反報告)
きの - 誤字がありましたので…稲妻12にて、蝶屋敷が超屋敷、となっていました。大変だとは思いますが、これからも更新頑張って下さい。 (2019年12月5日 20時) (レス) id: b4f9762f22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2019年11月20日 0時