【鬼滅の刃】鳴柱様は静か【我妻善逸】

稲妻11 ページ12

善逸side









俺が強いだなんて、変なAちゃん




それに昨日からAちゃんの音がいつもと違う.....




いつもは鈴みたいに優しくて澄んだ音なんだけど




今はそれが何かに遮られてるみたいに曇ったような音がする。









善逸「Aちゃん。...もしかして体調悪い？」





『え？』





善逸「苦しそうな音がするんだ、心音も呼吸も乱れてる気がする.....」





『.....本当に善逸は耳がいいね。
実は、少し前から体調があまり...優れ、なくて.......』





善逸「え、ちょ！Aちゃん！？ 大丈夫！？」









突然ぐらっとAちゃんの体が傾いて倒れる




慌てて彼女を受け止め、声をかけるが




ぐったりと力なく、頬が赤く染まっていた




苦しそうに短く浅い呼吸を繰り返している。









善逸「熱い.....酷い熱だ...!!」









急がないと。




Aを抱き上げて蝶屋敷に向かって走る。









善逸「もう少しで着くからね...！」









Aちゃんの体温が上がっていくのがわかる




こんな状態で鬼と戦ってたの？




どうして無理するのさ.....









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