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伏黒 side
「ねぇアンタら」
「んぉ?どうした釘崎」
「...気づかないの?」
いつも通り。遅刻した五条先生を待っていると、横の釘崎が声を上げた。
ん、ん、と言いながら顔の当たりを指さす釘崎に虎杖は はぁ?と声を上げる
「え、何が」
「伏黒は!?なんか変わったの気づかない!?」
ばっと勢いよく振り返る釘崎。
「知らない」
「あ、ちょっと太ったとか__」
金槌が虎杖の頬をかすめる。
「こっぇぇええええ...」
「そうよねぇ、普通は気づかないわよね」
はぁ、と大きくため息をつく釘崎。俺らは首を傾げることしか出来なかった。
「昨日、私どこ行くって言ったか覚えてる?」
昨日...そういえば、虎杖がスマブラをやる人を探していた時に釘崎は「美容院予約してるからやんない」と言っていたような気がする。
「あ、言ってたな!美容院行ったんだろ?」
「それで」
「は?それでって...」
「それでなんか無いの!?」
釘崎は目をかっぴらき叫ぶ。
「普通そこで『髪切ったの?似合ってるね』でしょうが!言ったんだから!美容院行くって言ったんだから!!
でもこいつらにそんなこと期待するのもだめよね...」
「オイなんか貶された気がするんだけど」
「別に対して切る前と変わってねぇじゃねぇか」
「はァァあん?伏黒アンタ本っ当にデリカシーない!マジ意味わかんない!そこは思っても普通言わないでしょ!?
...まぁ気づかれるほど切っては無いのは事実だけど...」
「どんくらい切ったの?」
「...1センチ」
堂々と腕を組んだ釘崎は投げやりに言った。
それを聞いた虎杖と俺はつい持っていたペンを落とす。
「はァァァ!?それで気づけってのもねぇだろ!1センチだろ!?1センチ!!」
「うるっさいわね!任務で少し髪の毛擦ってがたついたから揃えてもらっただけだっての!言ったじゃない気づかれるほど切ってないって!」
「うるさい」
「伏黒アンタもクールぶってんじゃないわよ!」
ぎゃあぎゃあと喚き散らかした後釘崎は手を前で構える。
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七夏(プロフ) - リクエストいいですかね?良かったら順平君との絡みが見たいです! (2021年2月9日 23時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
Kuu(プロフ) - めちゃくちゃニヤけが止まらないです、リク消化ありがとうございます!! (2021年2月6日 19時) (レス) id: 8f39031adc (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 文字数の問題でコメントまた失礼します…!ちなみにミニ後日談ほしいです…!すみません…!こういう話好きです!更新頑張ってください! (2021年2月4日 22時) (レス) id: f789bdd1ed (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - キャラは描きやすいキャラにしてもらって構わないのですが、できたら1年ズでお願いしたいです。夢主ちゃんいつもイケメンで抜けてるところないイメージだったけど、好きなものを前にしたときはしゃぐ、ホラー苦手、抜けてるところがちょっとあるみたいな話お願いします (2021年2月4日 22時) (レス) id: f789bdd1ed (このIDを非表示/違反報告)
棚夏 - 乙骨君で里香ちゃんにイケメンさが認めらて(?)仲良くなるみたいなのがみたいです!!本誌が個人的に辛くって、この短編集で心を癒していました…これからも頑張ってください!!応援しています!! (2021年2月3日 16時) (レス) id: 578a6cecc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鬼子 | 作成日時:2021年2月1日 19時