子犬のような彼の話《ar》 ページ43
少し生暖かい空気が隙間から入ってくる。
大｢目...覚めましたか？｣
ひょっこりと大きなドアから，
姿を見せた小さな彼はとても懐かしい俺の執事で
専属を外れたからか，
服装だけが違っている。
それでもその無邪気な声と行動，
笑顔は変わらず俺の事をふんわりと見ていた。
圭｢うん...首はまだ痛いけどね。｣
隣で寄り添っていた山ちゃんは
疲れたのかまた寝てしまい，
長いまつ毛を伏せて
俺に体を預けていた。
大｢首...少し赤いですね｣
すっと俺に近づいて，
右ポケットから出した綺麗なハンカチを，
蛇口体した水で少し濡らして
俺の首にひやりと付けた。
俺に少しでも異変があると
すぐに行動する彼は，
本当によく出来た人なのだろう。
行動力もあり，信頼だｯてある.
だからきっと人見知りの俺に
父親は大ちゃんを専属にしたのだろう。
俺はずっと立ち続けている彼を
横に置いてある小さな椅子に座らせ，
ありがとうと呟き頭を撫でた.
ふわふわとパーマのかかった髪
嬉しそうに目を細める行為，
まるで子犬のようで.
可愛いと思いながら，
ふわふわと撫で続けた.
でもすぐにまつ毛を伏せて
少し悲しそうにしながら，
ゴニョゴニョと唇を動かしていた。
圭人様，圭人様.
悲しげに俺の名前を噛み締めるように呼びながら，俺の胸に頭を埋める彼を見ると
何だか太陽のような君が雲に隠れてしまったようで，
君の笑顔が見たいが一心に
圭｢どうしたの？｣
と相手を抱きしめた.
すると彼はごめんなさいと謝った後に
大｢ここに...残ってくれませんか？｣
静かに，凛とした声で呟いた.
ゆらゆらと瞳を揺らして
潤ませた子犬のような目で
俺を見つめていた.
素直で，純粋で，人思いの彼の綺麗な目を俺に向けていた.
あぁ...なんか悪いことしてる気分だなぁ.
でも俺は...
圭｢ごめんね？大ちゃん.俺は光くんが好きなんだ...｣
そうですか。
消え入りそうな声が漏れると共に
ふるりと揺れるまつ毛が
もの哀しげに語っていた。
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ミミズク(プロフ) - れなさん» ありがとうございます！少しずつ頑張って終わらしていこうと思います^^*コメントありがとうございました！ (2017年10月21日 22時) (
レス) id: 40817227f9 (このIDを非表示/違反報告)
れな - はじめまして！このお話大好きでずっと読ませて頂いています！いろいろ忙しいとは思うのですが、どうぞ最後まで頑張ってください！完結、楽しみにしてます(*´ω｀*) (2017年10月2日 0時) (レス) id: aa20f880d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク(プロフ) - 澪夜さん» 初めまして！ひかけと新鮮ですよね~^^*卒業制作頑張ります~！息抜きに書いていこうと思うので、これからもよろしくお願いします（笑） (2017年8月24日 21時) (レス) id: 40817227f9 (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク(プロフ) - 嵐JUMPが大好きななつきさん» 初めまして！わ~！そう言って頂けると嬉しいです（拝み）これからも頑張ります！コメントありがとうございました！ (2017年8月24日 21時) (レス) id: 40817227f9 (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク(プロフ) - けーた。さん» 初めまして！わ~！greenteaから見て頂いてるんですね！ありがとうございます！そうなんです！これからゆとけとちゃんも沢山出ますので楽しみにしててくれると、僕もがんばれます~！コメントありがとうございました！ (2017年8月24日 21時) (レス) id: 40817227f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミミズク | 作成日時：2017年8月13日 10時
