金髪美女の海賊 5

航海185日目 ページ21

side sakako


せ、せん子が…怒った…
怖っ！

というか、さかたん剣を取られたのに反応出来ずに隣で震えとるんやけど…

島「俺、せん子のそういう男気のあるとこ好きやで？」
船「かっこええねぇ」
『やめてや、こんな怯えさせるつもりは無かってん。場を収めようとしてん』

余りにも私とさかたんが怯えるものだからせん子は『そんなに怯えんでも…』と落ち込んでしまったんよね。で、それを2人が慰めてる

う「本っ当に気を付けて帰りなさいよ。坂田はここに戻って来る必要は無いわ」
坂「は、はい…」

声が震えてる…
ビビりすぎw

さ「うらさんは帰って直ぐにカイに見てもらい？ええな？」
浦「分かってる」

ほんまに大丈夫やろうか…？
否、大丈夫やないんやけど

『はよ行こ？しま子ちゃん待ってるし』
島「そうだな」
う「いい？全員細心の注意を払うのよ？」
坂「大丈夫…」

こっちも大丈夫はなさそう
まぁ、一旦せん子から離れれば大丈夫か

う「じゃあ、行くよ！」

うら子の合図と一緒にまた駆け出す
さっきの速さの倍位の速さで掛けて行くと、あっという間に森を抜けた

暫く一本道だったけど、家屋が増え始めると別れ道が増えてきた

何本目かの別れ道でせん子が怪訝な顔をした

『こっちに印してある…』
さ「何か気になる事でもあるん？」
『私の知ってる伯爵家…元クライレス伯爵の屋敷はあっちの方角やった』

そう指を指したのは十字路の印がある方とは真逆の方向やった

島「家名まで知ってたんやな」
船「一応あっちにも行く？」
『ううん、これ以上人員を割くのは得策やないしええよ。大体家と会場が一緒な訳ないし』
う「そうね、取り敢えず今はしま子と合流しましょう」

少し気にはなったけど、また印のある方向へ走って行く

さ「ほんまに誰も居らんね」
島「家ん中か、或いは…」
船「何れにしてもこんな目立つ所走ってんやから注意しんとね」

暫く走り続けると脇道の前で止まれの印が刻まれとった

し「遅かったなぁ」
『お待たせ』
う「大丈夫だった？」
し「勿論や」

そう言いながら、脇道からしま子が出てきた

言葉とは裏腹に苦々しい表情から私らはあまり宜しくない状況だと察した









To Be Continued

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