Hope..471 ページ21
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自分の誕生日がまさか
キンプリのCDデビュー日と重なるなんて…本当に思ってもいなかった。
偶然すぎる奇跡だよね。
沙耶がびっくりしていた以上に自分自身、私が1番、びっくりしてるもん…
去年なんかは
確か、海人くんとは仲良くなりたての頃で…
海「うえぇ！Aちゃん昨日、誕生日だったの！？」
海「なんで教えてくれなかったの〜」
海「知らなかったとはいえ…早めに教えてもらえれば良かった…俺、ありえなすぎるっしょ…」
海「０時にLINEしたかったな… (ﾎﾞｿｯ」
海「めっちゃ後悔…」
…なーんて、
海人くんは自分に向かってずっと攻めてたのを
私は懸命に覚えてる…笑
まず、その時はまだ、そこまで親しくはなかったし
隣の席同士のクラスメイト感覚だったから、
海人くんが誕生日を知らなかったのには、私が教えてなかったのもあるし、仕方ないんだけどね。
だから、ほんの少しだけ…
5月23日は、私にとっては特別な日…でも
あるかもしれない。
「…っ、」
……まただ。
去年のクリスマス前あたりから、喉の調子が何故かおかしいんだよね…
たまに…ことある事に
チクッとした痛みを感じる時がたたある。
不安が募る中、私は昼休みにマスク貰おうと思って、沙耶に伝えて保健室に行った。
そして保健室の先生に相談すれば
先「一度、担当の病院の先生に言ってみたら？」
《やっぱ、伝えた方がいいですよね》
そう言われたから休みの日に行こうと思う。
とりあえず今はあまり、喉を無理に動かさないようにしなきゃな…
海「それは絶対的にエモい笑」
男「だよな〜」
教室に戻って次の授業の準備をしていると
廊下から海人くんの声が聞こえてくる。
“ きっと本人もAからのおめでとうを
待ってると思うよ ”
前に言われた沙耶の言葉を思い出す。
私自身もおめでとうって伝えたい…
でも、自覚をしているくらい私は
遠回りして、空回りして逃げてばっかりなんだ…
私ってどうして、とことん弱い人間なんだろう…
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作者名：みゅぷ〜ま | 作成日時：2019年4月11日 22時
