この恋しても、いいですか？ R.Y 2

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次の日荷物を持って家を出た






やっぱり今日は遅いから明日にして









そう言った侑李の最後のわがまま









そっと鍵を置いて

家を出た









正直どうしていいのかわからない





だって家どこだったかわからない









私はただ思うがままに

再会した倉庫に足を運んでいた









こんな荷物抱えてたら人に見られるのも当たり前





気にせず私は向かった









「暗い……」









いつになく心が沈んでる私には

より暗く見えた









涼介「…さくちゃん遅い」






「ん、？」









え。



なんで涼介さんが、









待ってたんだけど、


そう言って近寄ってくる涼介さん









ふわっと抱きしめられたのに気づくのは

いつもより遅かった









涼介「も、いい？」



「…別れてきた。」









涼介「俺も。…女全員切ってきた。」









やぁ、怖ぇんだな女って


そう言って笑う姿を見て









涼介「さくちゃん、なに泣いてんの」









涼介さんが近くにいる

もうそばに居る






そんなことを思ってたら


涙がこぼれた









涼介「きっと後悔させない。」


涼介「絶対俺夢掴むから。」





「……夢って、？」









涼介「俳優でてっぺんとること。」




「てっぺんって、…」







涼介「あっ、笑ったな？こんにゃろ、」




涼介「スターになりたい。
誰からも認められる俳優に」












そう話す涼介さんは

とても輝いていて






とても綺麗だった



その姿に私は見惚れる









「……涼介さんだぁ。ふふ…」









グッて力が入った涼介さんの腕の中で

私はもう安堵に包まれていた









涼介「…5年分は埋めるから、だから」









涼介「黙ってついてこい。」









な、？


そう言うと









涙の味がするキスが降りる









きっと幸せってこうゆうことを言うのかな






私は大切な人が居てくれるだけでいい

それ以外は望まない









欲言えば









「…好きって言って。涼介さん」









愛が欲しい。

涼介さんの。









涼介「好きだよ。Aが」





「っ。…ずるい、」









甘い声で私を呼ぶ涼介さんは


本当にずるい









だから。私も









「私も好き。……涼介」








そう言ったら彼は照れて

こっち見んなばかって






やばい、幸せ。



そう呟いて優しく抱きしめたね。









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