その27 ページ28
承一郎side
俺らは、雫葉と承之助を助ける為に…
待ってろよ!承之助!!
『……チッ……これからどうするんだ?』
俺は承之助をすぐに助け出せないことにイライラしていた。
クソっ…!!なんか、泣きたくなってきたぜ。
「まあまあ、落ち着きなさい」
ジョセフさんが俺を落ち着かせる。
だが、俺は落ち着けない。本当にイライラする。
『あのなァ!!俺はッ!』
「いい加減にして!!!」
雫華がそう言うと、俺の頬を叩いた。
は? 意味わかんねぇ。
『あ?……痛ってーな……ンだよ。雫華、テメーは雫葉が心配じゃあねーのかよ…?』
「そんな訳ないじゃん!!!焦っても仕方ないでしょ!?」
『は…そうかよ。テメーらは先に行ってろ……俺は俺だけで行動させてもらうぜ』
俺はそっぽを向いて、立ち止まった。
だが、承太郎が俺の近くにツカツカと寄ってきて、俺の胸ぐらを掴んだ。
「てめー、勝手な行動はよせと言ったのが分からなかったのか……?」
『うるせぇ……俺の勝手だろうが。承之助には俺しか居ねぇんだよ……俺らの親は死んだんだ。だから、俺が承之助の側に居てやらなきゃ……誰がいてやるんだッ!!!』
俺はそう泣き叫んでいた。
涙が止まらなかった。
それでも、承太郎は俺を睨み胸ぐらを掴んだままだった。
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作者名:おバカな傀夢&歌詞無 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2018年3月29日 12時