7 ページ7
その日は家に帰れば直ぐに両親に話し掛けられて、どうだった？って心配された。
それに、余裕！と笑い返して、ご飯を食べて。
疲れきった体を癒すためにベッドにダイブした。
合否発表までの3日間、
高校も卒業したので夜まで特訓は欠かさず行って。
合否発表。
軍に再度集まれば呼ばれた自分の名前に声を上げる。
…合格者だけが、この場に名を響かせる事が出来る。
前回通りに入れた事に、分かりきっていたことだと思うも少し安心してほっと息を吐く。
合否発表が終われば、不合格者は街へと帰り、
合格者は一度集められ、軍内に住む旨の説明と、
荷物運びの日数、軍の地図、部屋割りを伝えられる。
軍に済むといっても最低限の物は用意されている為、
持って来るものは少ない。
…あ、今回から始めた育苗してるやつも持ってかねぇと。
伝えられればそのまま一時解散となるが、
俺は一旦部屋割りを見詰め返す。
「…レオナルド」
同室に書かれた俺とは違うもう一つの名前に、
ごくりと固唾を飲んでは、持っていた鞄に詰め込んだ。
…良かった。
そう思いながら、既にまとめてある物を取りに帰る。
─────
「…っと」
家に帰れば早々に、両親に別れを告げてきた。
会えなくなる訳じゃねぇけどな！
…多分新兵の誰よりも早くに軍に戻ってきた俺は、
荷物を持って部屋割り通りの部屋の前に来る。
一応ノックはするが何も反応がないので、
まだ彼奴は来てないんだなと判断して中に入る。
懐かしい、４年間お世話になった部屋に帰ってきて。
俺は直ぐに荷物を自分の机に置いてベッドにダイブする。
程よい弾力、堪らねぇな！！
…少しの間ベッドを堪能した後、荷物を個人の棚にしまっていく。
数は少ないのですぐ終わったけど、問題が一つ。
「…これどうすっかな」
趣味で始めた育苗。
ひとつの植木鉢に生えて咲く、白い花。
部屋に置いとくと虫が面倒な気がするからなぁ。
「…、……早速話してみちゃう？」
ぼそりと、思っている事が口から漏れる。
…まぁ聞いてみて損はねぇし仲良くなれるかもしれんしな！
俺は植木鉢を抱えては、念の為軍事基地の地図を持って、
軍内で一番自然の多い中庭へと駆け出した。
.
( 新兵が地図持ってないでウロウロしたら、疑われちまうしな )
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 755人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kenma(プロフ) - 好き過ぎる…いつまでも更新待ってます！ (8月15日 12時) (
レス) @page49 id: 23621c8f5e (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 大好きです！！また更新されることを願っています！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 85717083f6 (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの村人B - くぅ.....続きが気になり申す、、、 (2021年12月20日 9時) (レス) @page49 id: 38e13adc7f (このIDを非表示/違反報告)
クルイ@SOS同盟 - あ、好きです...頑張って下さい！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の芽-にゃお(プロフ) - なにこれ神ですか！？！？！？一気見してこの時間になってしまいました、、、、さいこうですぅうぅつう！！！！！ (2021年2月3日 3時) (レス) id: b4d2a08102 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月29日 8時
