【銀魂】空から女の子が降ってきました。８

第三百十四訓 ページ25

『えっっ、は？何で、ここに、』






悪党二人の登場に戸惑う私。

恐らくクズイケメンが倒れたのはこの二人が頭に攻撃したからだと思うんだけど……






『結婚の件は二人とも納得してくれたんじゃあ』



「「納得した訳ないだろ」」



『あ、ハイ……』






そ、そうなんだ……



…………あ、いや違う違う違う違う違う。






『そうじゃなくて！この婚儀が滞りなく終わらなかったら真撰組が、』






爆破されてしまうんじゃ、
と続けようとしたが…神威がニコリと微笑んだ。






神威「それなら心配要らないヨ」



『え？何で、』



高杉「どうやら朝霧の船に誰の物かも分からない艦船が突っ込んだらしい…そしてその船からは侵入者が入り込んできたんだと…」



『っ！？はぁ！？何してっ』






それ、ってもしかして……







高杉「おや、言い切る前に察した様だねェ…お察しの通りだ。その侵入者ってなァ、お前さんがよく知ってる幕府の犬らしい」



『！！』






高杉が煙を吹きまじりに発した言葉に目を見開いてしまう。






神威「今、船の前方は大騒ぎだって」






高杉が言う「幕府の犬」という名称。



完全に、真撰組だ。




(いやでもそんな筈は…手紙にはもう今まで有難う御座いました感半端なかったじゃん！？何で来ちゃうんだよ！？厳つくない！？)






高杉「…どうした、行かねェのか」



神威「俺としてはそっちの方が有難いけど」



『ッ、』






本当は行きたい。今すぐに。けど……






『前方には、あのクソ親父も居る筈…此処で私が行ったら真撰組は、』






潰される。





(真撰組に会いたい、けどそれで真撰組が無くなるのは嫌だ)





神威「えぇ？でも俺、お巡りさん達は大丈夫だと思うけどなァ」



『へ、』



高杉「何の策も無しに突っ込んでくる様な無能な連中だったら、俺がとっくの昔に潰してらァ」



『いやまあ、確かにそれはそうだけど』






確かに、巧妙な作戦ならトシが立てられるし…





(私は行っても良いんだろうか？あぁでも駄目な可能性も無きにしも非ず……！)




心が、揺らぐ。二つの感情がせめぎあう。行きたい、でも行っては行けない。どうすればっ、






高杉「なァ、A」



『えっ？あ、はい！？』






かと思えば急に高杉に話しかけられて、そちらを向けばすぐ近くに顔があって。


思わず驚いて勢いよく後ずさってしまった。え何？







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