一番行きたくない世界って言ったらその世界に連れてかれました 【エヴァンゲリオン】

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サキエルを車の中から見上げると、その見えないはずの瞳がこちらを見た気がした。
……やっば。

直感的にそう思った時には遅く、サキエルは私たちめがけて先ほどのミサイルを撃ち落としたレーザーを放とうとする


「二人とも、舌噛まないようにねっ！」

「ぐえっ」

ミサトさんはいきなり進路を変え、何とかサキエルを巻こうとするが車のスピードなどに負ける使徒ではなかった


「まっずー！！」

『やっべ、おえ、吐きそう…』

う、すごい揺さぶられるから車酔いが……
もう一歩で私たちにレーザーが発射される、そのタイミングでもう一体、サキエルほどの大きさの怪物が体当たりをして私たちを守ってくれた


「も、もう一体増えた…！？」

「違うわ、あれは味方よ！」

よろよろと頭をあげると、そこにはもう一体の怪物、エヴァンゲリオンがサキエルと応戦していた。
だが、応戦しているというよりは一方的にやられてるだけだ

そういう描写はなかったけど、あの中に綾波レイが入り、戦っているのか


『……レイちゃん』

ぼろぼろになり、ベッドから起き上がるレイを思い出す


「今のうちに遠くへ行くわよ！」

ミサトさんの車だけでなく、サキエルの周りから軍の飛行機、そしてレイの乗るエヴァも地面に消えた


「みんな怪物から離れてく…？」

「顔引っ込めてショックに備えて！！！」


ミサトさんがそういった瞬間、今まで味わったことのないような強烈な爆風が車を襲った


「「うわぁぁぁっ！！」」

『……もうむりぃ…吐く…』

収まったころには、車体はひっくりかえっていた。


「二人とも大丈夫…？」

「ぼくは何とか…」


『おぇぇぇぇぇぇぇぇ』


　
………ごめんなさいミサトさん。

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