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「……そして、初号機と同じく通信が完全に途絶した改・初号機は向かってきた使徒の腕をプログレッシブナイフで切り裂き、初号機は暴走開始。二体に追い詰められた使徒は、初号機諸共自爆しようとするも、使徒が自爆しただけでエヴァンゲリオン両機は帰還した…
と、言うことで間違いないですかリツコさん」
「えぇ。とても信じがたいけれど事実よ」
リツコと、同じく白衣を着た長身の青年は昨夜の死闘を生き抜いたエヴァンゲリオン二機の元にいた。現在はメンテナンス中で、整備士たちがせっせと働いていた
青年は一つ改・初号機を見るとリツコに向き直る。
「不確定要素は多数ありますが、とりあえず改・初号機が動いてよかったです。
…一昨日は本当にご迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした、まさか準備中に倒れるなんて…」
謝る青年の姿に、リツコはくすりと笑って一昨日のことを思い出す。
「まだやりたいことがあるから少しだけ残りますといっていたのに、その5時間後に貴方が倒れたって電話が来たときは驚きを超えて呆れたわ」
「あはは…前日から何も食べずに作業していたことが原因ですね…」
「若いからと言ってとんだ無茶をするわね…科学者として研究に没頭するのはとてもいいことだけど、体が資本よ。それを肝に銘じておくように、ツバキ博士。」
ツバキと呼ばれた青年は、お気遣いありがとうございます、リツコ先輩。と言い人懐っこい笑顔を見せる
その笑顔に落とされた人間が数知れないことをリツコは知っている。
「じゃあ僕は初号機と改・初号機のパイロットの子供たちに会ってきますね」
そういい、ツバキは扉へ向かう
「……ねぇ、ツバキ」
「はい?」
部屋から出ていく直前、リツコはツバキを呼び止める
「どうして改・初号機が動くことが分かったの?昨夜の件の最大の不確定要素の一つだったはずよ。貴方は、まるで」
全てを知っていたようだった。
その言葉を言う前に、ツバキはくすりと小さく笑う。その笑みは先ほどとは違い、どこか魔性を含んでいる
「全ては壊被りすぎです。でも、そうですね……勘と、先輩への信頼。ですかね」
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**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - おもしろくてとてもすきです!「わーでっかい使徒だぁ」ってもしかして…!?!!(( (2022年2月14日 2時) (レス) @page9 id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - さらわさん» おお!ここにも仲間が!いいですよねー、ありがとうございます! (2020年5月15日 12時) (レス) id: af85f8939e (このIDを非表示/違反報告)
さらわ(プロフ) - 引っ張りゲームのせいで今更ハマってしまったの全く同じです笑おまけにあbまで配信してて、名作ですよね!更新頑張ってください!! (2020年5月14日 23時) (レス) id: 62d360a22c (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - リサさん» リサさんありがとうございます!!めちゃくちゃうれしいです!!!頑張ります!!!!!!!! (2020年5月11日 21時) (レス) id: 5c5f498b44 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!これから更新頑張ってください! (2020年5月11日 15時) (レス) id: bb331808a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白 | 作成日時:2020年5月7日 0時