一番行きたくない世界って言ったらその世界に連れてかれました 【エヴァンゲリオン】

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Aside





とんでもない振動の後、私とシンジは地上に放たれ、サキエルと邂逅した
エヴァ見た時にも思ったけどド迫力だし…何より、リアルだとより一層不気味だ

素直に感じるこの感情は、恐怖。


【シンジ君、A。今は歩くことだけを考えて】

リツコさんの言葉通り、歩くことだけに体を集中させる。
歩く…歩く…まずは右足を一歩前にして、次は左足を前にして…


『！』

いきなりエヴァは私が思ったように、右足を一歩前に出す。そしてゆっくりと左足を前に出した。

【歩いたわ…！】

本当にエヴァは自分の思った通りに動くんだ…なんか、感動…！


ﾄﾞｫﾝ‼

私が喜んでいるのも束の間、シンジが乗る初号機が道路に倒れる。

『シンジ！』

【シンジ君しっかりして！早く、早く起き上がるのよ！】

サキエルは初号機の頭を持ち上げる。

「うっ、あぁ…」

『走れぇぇっ！！！』

シンジを助ける！
その一心の思いが通じたのが、改・初号機はサキエルに向かって走り始めた

あ、でもどうやって使徒を倒す？コアを壊す？でも、この使徒は自爆で死んで…



『っ、あぁもう！一撃その顔面殴ってやる！！！』

いろいろ考えてるのは私には向かない。
シンジを救出するべく、私はサキエルの仮面部分あたりに向けて思い切り腕を振り上げる


『シンジを、離せっ！』

その一撃はサキエルの顔部分と思われるところに直撃し、手で持っていた初号機を離す。
初号機はまた地面に倒れるが、何とか窮地は脱した


『大丈夫？シンジ』

「何とか…ありがとう、A」


【二人とも、まだよ！！】

ミサトさんの言葉にハッとする。
それと同時に、何かが改・初号機の足を掴み地面にたたきつけられる

『ぎゃっ！』


突然の衝撃に驚きながらも、後ろを見ると立ち上がったサキエルが改・初号機の右足を捕らえていた

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