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一瞬、あたりが静寂に包まれる。
「…よかろう。冬月、レイを起こせ」
「もう一度初号機のシステムをレイに変えて再起動!
A、貴方には改・初号機の説明をするからこっちに来て頂戴」
『は、はいっ』
当たりがまた騒がしく動き始め、私はリツコさんについていく。
『…シンジ』
「う…うぅっ…」
…こんなわけのわからない展開、中学生には酷すぎる。
散々第三者の視点で見てて、こんなのシンジ頭おかしくなってもしょうがないだろ、とか思ってたけどこの状況になると、余計そう思う
リツコさんの後をついていこうとしたとき、部屋の扉が開き一台の医療ベッドが入ってくる
そのベッドの上には、ぼろぼろになったレイの姿
「レイ、予備が使えなくなった。もう一度出撃だ」
「はい」
レイはうめき声をあげながら、何とか体を起こす。
彼女の下へ行ってあげたいけれど…それだとシンジがエヴァに乗るきっかけを作れない
すると、突然地面が揺れる。
「これは…」
「やつめ、ここに気付いたか」
そして先ほどより大きく地面が揺れ、天井に吊り下げられていた電灯が落下し、レイがのる医療ベッドに当たる
「あうっ」
「危ないっ!」
レイに直撃はしなかったものの、彼女は地面に落とされる。シンジは彼女に近づき、体を起こす
腕の中でも呻き声を上げるレイの姿に、シンジ奥歯をかみしめる
「っ……逃げちゃだめだ…逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ…逃げちゃだめだ…
Aは戦おうとしてるのに…この子はこんなボロボロなのに…
僕一人が、逃げるなんてダメだ…!」
シンジはもう一度ギュッと目をつぶると顔をあげ、ゲンドウを見る
「…わかったよ父さん。乗ればいいんだろ…僕も、乗るよ」
「シンジ君…」
「よく言ったわシンジ君。貴方も一緒についてきて、説明をするわ」
ゲンドウの方をちらりと見ると、あいつは酷薄な笑みを浮かべていた
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**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - おもしろくてとてもすきです!「わーでっかい使徒だぁ」ってもしかして…!?!!(( (2022年2月14日 2時) (レス) @page9 id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - さらわさん» おお!ここにも仲間が!いいですよねー、ありがとうございます! (2020年5月15日 12時) (レス) id: af85f8939e (このIDを非表示/違反報告)
さらわ(プロフ) - 引っ張りゲームのせいで今更ハマってしまったの全く同じです笑おまけにあbまで配信してて、名作ですよね!更新頑張ってください!! (2020年5月14日 23時) (レス) id: 62d360a22c (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - リサさん» リサさんありがとうございます!!めちゃくちゃうれしいです!!!頑張ります!!!!!!!! (2020年5月11日 21時) (レス) id: 5c5f498b44 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!これから更新頑張ってください! (2020年5月11日 15時) (レス) id: bb331808a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白 | 作成日時:2020年5月7日 0時