Only One

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慎side









慎「探して来いって言われた」



「亜嵐くんと遊んでた」









また逃げてたんだな。









慎「もうみんなアップしてるよ」










何話したのか気になるけど

いつも聞いてないのにAはベラベラ喋るから、今日は言いたくないんだろうな







って









慎「…樹さんの次に彼氏務まりそう俺」





「なる？」





慎「ごめん、タイプじゃない」





「失礼！笑」




慎「なんで靴脱いでんの、汚いよ」




「マメが痛いから、直前まで」









そういえば、リハの後居残りすらしなくなったA、どこでどうやって練習してたんだろ







さらに今日はメドレーなのにリハ完璧だったし









慎「振り完璧だったね」





「まあね〜」




慎「………謎」




「今日も綺麗な顔してるね」









Aもずっと意地張ってるけどね




いつもだったらボーカル3人や、リーダー2人の近くにいて喋ることもあるAが









陣「あら？Aは？」




「今日後ろでいいです」




陣「んな意地張ってないで〜」




RIKU「いいじゃん、いい機会だしルカ出そ」









りくさん大人だな









慎「……まぁ次出る時いるかもわかんないしね」




「……やめなさいバカ」









なのに後ろで子どもみたいな会話しててごめんなさい









「……正直ルカちゃんなんてあれに比べたらちっちゃいストレスだけどさぁ」





「ずっと一緒にやるって言われたらムリかもしれないな」




慎「Aウソ下手だから、ファンにもバレそうだもん」




「でも私ひとりが今度の会議でそれを言ったところでよ」




慎「……俺入れて2人」




「「……対14」」




「無力だ」




慎「笑うしかない」









どうせ仲良しを偽りながらやっていっても
Aの事だからすぐバレる



というかもうバレつつある




また女子はネットの餌食だなと思いながら、本番を迎えた









山彰「やっぱメドレーきつっ!!」




RUI「足パンパン」




翔平「僕は汗が、汗、吹き出るんですが」









マメを痛がってたA









慎「ねぇ、」







様子を聞こうと思って、後ろを歩いてたAを振り返った時






ドサッ









慎「……え」









張りつめていた糸が切れるように









崩れ落ちた

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