Only One

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壱馬side









「あのもう1回確認していいですか」



「なにゆえ、ボール3人とガールズで撮る必要
が……」



「パフォーマーとボーカルで分けていただければ……」









陣「A、諦めも大事や」









Aが異議というか単にやりにくいらしい


こっちも正直やりにくい









RIKU「Aちゃん、諦めて笑」









こっちの事情なんか関係なく、
もちろん撮影はそのまま





ボーカル3人の間に1人ずつ入ることに









“川村さんセンターで”


と聞くなり、嫌そうなのが顔に出るA









壱馬「どこ座っても隣やもんな」




RIKU「壱馬も意地悪言わない。笑」









ギスギスしてるのは結局、家でも外でも一緒

もう家にすらおらんけど









“全体的にもう少しセンターに寄りましょうか”









壱馬「嫌やろ。笑」




「…………壱馬くんのそういう所が嫌いです」




ルカ「ほら、2人とも笑って！」









別に俺や他のみんながAとギクシャクする必要はないけど







誰が嫌いとか、気に入らないとか、
そういうのがバカバカしくて









“みなさん今日はお疲れ様でした”









翔平「っしゃ終わったぜ〜」




LIKIYA 「トレーニング行こーっと」









今日のスケジュールはだいたいみんなこれだけで帰ろうと準備してた









北人「今日帰ってくる？」






隣で北人が聞いてたけどAは






「亜嵐くんと隼くんとご飯に行くんです笑」





北人「そっか、またね」









曖昧な返事をして帰ってしまった









壱馬「樹はなんも言わへんの？」




北人「樹にも何も教えてくれないんだって」




壱馬「……まぁ、あっちもあっちでなんか始まりそうやもんな笑」









見たら誰でもわかる、ルカの樹への好意









北人「始まらせない、俺が」




壱馬「ん？笑」




北人「樹とAペア推してるから」




壱馬「……大好きな樹を譲ったしね」




北人「大好きなAを譲ったの」




北人「壱馬も大人げないよ」




壱馬「正式じゃなくてもメンバーやろ」




北人「A大好きなくせに」




壱馬「あっちがあの態度が悪い」




北人「わかってないなぁ、Aのこと」




壱馬「彼氏じゃないし」




北人「そういうのを言ってんの!!笑」

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