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ゾロを押しのけて部屋に戻るローに、待って、と静止をかける。
｢ゾロくん、ありがと。……その、ごめんね。｣
｢ちょっと待て、ごめんねってなんだ？何かあったのか？｣
ギロリ、とゾロを睨みつけながら言うローに、話が進まなくて目を隠してゾロを睨ませないようにする。
前が見えなくなって少しよろめくローだが、視線をゾロへと移せば、ふっと笑ってから私たちに背を向けると、手を振りながら違う部屋へと入っていった。
｢あらあら……まぁまぁ……｣
ロビンが口に手を当てながらどこか楽しそうに告げる。
ふん、と言った後、ローはまた元いた部屋に戻って扉を無慈悲に締める。
あぁ、海風に当たりたかったのに……。
｢ダメだって言っただろ、ねぇちゃん。｣
優しくベッドに戻される。
久しく何年間も会ってなかった年頃のローにこんなことをされれば、恥ずかしい。
思わず目を背けてしまう。
｢でも……、ゾロくんは、わたしのご飯のことを思って……｣
｢おれが持ってくるから、このまま待ってて。｣
頬に手を添えながら優しく言うローに、思わずびくっと肩を震わせた。
ゾロの言う通りである。
恋仲でないのなら、どうにかしろ。
まるでローが私にしている事は愛おしい女性にするような仕草である。
家族が故郷が……全て何もかもなくなってしまったローには、死んだと思われていた姉が……私が戻ってきて依存しているんだろう。
｢……ん、ありがと……｣
私の返事に満足そうに笑って手を離すとそのまま私に背を向けて部屋を出ていった。
ダメな事だとは思う。
姉弟なのだから、そんなに依存するのも良くない。
それでも、久しぶりに会えた唯一の肉親に……唯一の、たった1人の家族に、会えたのだから、少しくらいは……。
｢……ちょっと位は……いいよね……｣
ローに何の指摘をするどころか、ちょっと位はいいかなと思った私が……
この後、後悔するのを、誰が想像できようか……。
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K@RIN(プロフ) - プスメラウィッチさん» ご期待に添えられるよう頑張ります (2022年12月6日 15時) (
レス) id: 5d0ea3e05c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - そこをなんとかトラファルガーローオチでお願いします🙏 (2022年11月22日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
K@RIN(プロフ) - オプチャのゆらちさん» 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正させて頂きます。 (2022年11月18日 7時) (レス) id: 2a824d496b (このIDを非表示/違反報告)
K@RIN(プロフ) - 翠さん» 感想をありがとうございます。そのようなお言葉を頂けて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2022年11月18日 7時) (レス) id: 2a824d496b (このIDを非表示/違反報告)
K@RIN(プロフ) - プスメラウィッチさん» 作品にも書かせてもらいましたが誰落ちとかは今の所無いです。 (2022年11月18日 7時) (レス) id: 2a824d496b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K@RIN | 作成日時：2022年11月15日 13時
