＃１１ ページ14
彩ｓｉｄｅ
コンコン
『どうぞ。』
部屋で勉強をしていると、ドアがノックされた。
「失礼します、少々お話が。」
入ってきたのは執事さん。
『わかった、座って？』
部屋の中央にある椅子に移動し、執事さんと向かい合う。
「彩様、３年前に言ったことを、覚えてますか？」
『ええ、もちろん。』
返事をしながら、その言葉を思い出す。
［彩様、あなたは桜宮家の跡取りです。
ですが、今の彩様には継ぐことができません。
あなたが必要な知識、振る舞いを身につけるまで、私達がしっかりサポート致します。］
「彩様、あなたは十分な知識、いやそれ以上を身につけ、立ち振る舞いも問題ありません。
・・・そろそろ頃合いかと。」
やっぱり、ね。
最近、屋敷の中がざわついていることに気がついていた。
『なんとなく、予想はついてた。覚悟を決めるわ。』
私はまっすぐ、執事山を見つめ、姿勢を正す。
「・・・分かりました。彩様ならそうおっしゃってくださると思いました。」
執事さんが微笑む。
「では、明日の午後に記者会見を開きましょう。
場所は、我が桜宮財閥が所有する〇〇ホテル、時間は、、、そうですね、午後３時で宜しいかと。」
え。
急すぎない？？？
頭がついていかない、私に気にすることなく、
執事さんは前から決めていたかのように続ける。
「彩様専属のスタイリストと、弁護士を呼びます。
言うまでもありませんが、世間に顔が知れ渡ります。SPも２〜３人程つけましょう。」
え、SP！？
『そんな大げさな。自分の身は自分で守れること、知っているでしょう？』
この３年間、桜宮財閥を継ぐために、
株や投資など、ビジネスの勉強、
相手との良好な関係を保ちながら、自分の意見も通し、交渉を成立させたり、
社交辞令などのトーク力の強化、いろいろな国の言語、さらには社交ダンスまで。
様々なことを覚えた。
そのなかに、自分の身を守る、自己防衛もあり、私は柔道、弓道、剣道、なぎなたを身に着けた。
中でもなぎなたが１番得意。
だから、自分の身は自分で守れる。
「ええ、でも念の為です。」
『でも・・・「さあ、明日に備えて、今日はもうお休みになってください。」・・・わかった。』
こうして、私は人生初の記者会見を迎えるのであった。
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りぃな(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！！がんばりますね！！ (2019年8月31日 13時) (
レス) id: 8b4bde61c2 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2019年8月31日 6時) (レス) id: 719e5a0d68 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - hiho0227さん» ありがとうございます！！がんばります！！ (2019年8月27日 18時) (レス) id: 8b4bde61c2 (このIDを非表示/違反報告)
hiho0227 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年8月27日 17時) (レス) id: 8b1270c1d0 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！楽しみにしてくれる人がいて嬉しいです！ (2019年8月26日 10時) (レス) id: 8b4bde61c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぃな | 作成日時：2019年8月16日 23時
