DREAMERS

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北人side






事務所に着くと



入り口から、スタジオまで





すれ違った人達、全員に





睨まれて、目を逸らされて





コソコソと話されて





人によって、聞こえるように





悪口を言ってきた








完全に、昨日のこと勘違いされてる…






俺が、犯人だと思われてる…






どうしよう…









「おはようございます…」







陣「北人…おはよう。

ちょっと、良ぇか？」








「はい…」






陣「皆んな、北人が慎の腕を

切ったと言ってるし、思ってる…

何があった？間違いなんか？」







「…僕は」








壱「間違いない！！信じてたのに…

手にカッター持って、足元には

慎が座り込んでた！」








樹「信じたくないですけど…

僕も見ました」









力「これ、問題だぞ。

事務所のスタッフにも

もう、情報が漏れてる

北人、何でそんな事したんだ？」









「俺は…わかりません」







壱「何でや！！自分でやった事やん！

ふざけんなよ！！

慎が、どれだけ痛くて怖い思いしたか

わかってるのかよ！！」








「ごめんなさい…」






陣「喧嘩したの？」







「してません」






陣「じゃあ、どうしたの？」






「わかりません…」






力「それじゃあ、困るよ

もう、マスコミも嗅ぎつけてる

スタッフが、隠すと思うけど

迷惑かけてるから、北人は今日

リハーサルに参加させない。

全ての社員さんに、謝罪してきて」








陣「もちろん、先輩の皆さんと後輩にも」








「…はい」








俺は、スタジオを出て






1人ずつ、頭を下げて謝った






「ご迷惑おかけして

申し訳ございませんでした

今後とも、ランペイジを

よろしくお願い致します」







ただ、ただ何もできず

頭を下げて、1日が終わった






人数が多すぎて、全員になんて

謝れるわけがなかった





何日も、何日も謝り続けて



遂には、スタッフさんから


嫌がらせを受けるようになった






「申し訳ございませんでした」







ス「おいおい、とんでもない

迷惑をかけたくせに、頭下げるだけ？

土下座だろ、普通は」








「申し訳ございませんでした」






もちろん、素直に土下座をした





そのまま、蹴飛ばされる事も


何度もあった





慎の事を気に入ってるスタッフは





俺の首を締めてまで、怒ってきた






そんな生活が1週間



メンバーにも省かれて



精神的に、キツかった

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