Salt boy # ｿ ﾙ ﾄ ﾎﾞｰ ｲ

３ ９ 度 の 熱 - 12 - ページ35

涼「 俺は玲於の代わりに生徒会の仕事 」






... 納得。






確かに佐野の顔は辛そう...。






堂々と早退できるんだし...






まっ、いっか。






『 じゃあ佐野と早退するね 』






私は了解してしまった。






–––––...






『 こっちで合ってるー？』






「 ん、合ってる。」






なんで手 繋いで帰らないといけないの！？






１人で歩けないのかよ！






しかも私が持たされてるのは佐野の



サブバッグなのに重い！






こいつ、スニーカーとか入れてる...。






まぁ...病人だし、言わないけどさ。






「 ...ここ 」






着いたみたい。






目の前を見れば結構大きなマンション。






『 今 家に誰かいる？』






玄関に入りながら言うと、






「 一人暮らし



あ、別に複雑な家庭とかじゃねえよ 」






『 私も 』






私の家は佐野の家みたいに



オートロックじゃないけどね (＾ ＾)






「 早く 」






ぼーっとしていたら佐野に急かされた。






『 あ、はーい 』






中に入った。






綺麗。






エレベーターも。






『 何階？』






「 ...６」






『 だ、大丈夫？』






佐野の方を見れば、



エレベーターの壁にもたれかかって



苦しそうに呼吸をしている。

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