異変 ページ6
突然、ふうとみかんがウロウロし始めた。
しかも、みゃーみゃーとしきりに鳴いている。
ひーちゃんのレガメであるアンクが、ずっと扉を前脚で引っ掻いていた。
「こらっ!アンク!ダメでしょ、扉引っ掻いちゃ」
「ああ!待って!」
ジェナさんのレガメ、ルルちゃんが勢いよく階段から降りて来た。
ちなみに私のレガメはふうとみかんだ。
「なんか、急に寒ない?」
「そういえば・・・」
窓が薄っすらと、白く曇っていた。
流石に異変を感じたので、表へ出て見ることにした。
ひーちゃんはアンクを、ジェナさんはルルちゃんを、あやちゃんはふうさんを、私はみかんを抱っこした。
外に出ると、凍りづけにされた白服の男がパラパラ漫画のように列をなしていた。
「なに、これ」
ひーちゃんが振り絞った言葉が、この状況を見た私達の総意だった。
足元に気をつけ、男達を避けつつ奥に進むと、アロハシャツの男に背中をさすられている、Aちゃんがいた。
「俺がいるから大丈夫だから、な。・・・そうそう、ゆっくり呼吸して・・・」
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作者名:横峯俊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shun0911
作成日時:2018年10月16日 23時