命をかけて、好きな人を救おうと思います。【煉獄杏寿郎】

救いたい。6 ページ8

【杏寿郎side】




少しな、気になったんだ。

俺へ挨拶を返してくれた時に。





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煉獄「む！おはようA！爽やかな朝だな！」



A「……そうですね、おはようございます。」



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そういって笑ったAの表情。




どこか切なそうに

どこか儚く、消えてしまいそうに

どこか何かを堪えているように



少なくとも、俺にはそう見えた。









煉獄((……思い違いであることを、切に願うが、な。))







もう会えなくなるような気がするなんて。

届かないところへ行ってしまう気がするなんて。

おきて欲しくない。絶対に。






どうしても “隣にいる” ということを感じたくて、
柄にもなく 一緒に帰ろう なんて言ってしまった。







.








煉獄「……A。」



A「？はい？」




首を少し傾けながら、こちらへ向くA。









煉獄((……愛い(う)な。))







動いたのなら 綺麗な髪は舞うようで

その真っ直ぐな瞳は俺の心臓をうるさくし

仕草は抱きしめたくなるほど愛おしくて。









どうかこの世から消えないでくれ。


願わくば、永遠に。


もっと欲を言うならば、俺の隣で。









煉獄「……何かあれば、俺が君を護る。」






Aは目をパチクリさせた。だが、すぐに




A「……私が、煉獄さんを護りますよ。」



と微笑んだ。









……その瞳、表情。


また、さっきと同じ。







煉獄((……君は、何を抱えてる？))






どうしても、君が気になってしまう。


どうしても、君の力になりたい。






この気持ちの答えは、謎のまま。









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・愛い(う)……かわいい。






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